法人化記念セミナー開催!

1月20日(土)の夜、NPO法人化記念セミナー「高齢者が街で住み続けるための場所・仕組みづくり」を開催しました。
講師には、高齢者が安心して住み続けられる街や住まいなどについて研究されている大阪大学の松原茂樹助手を迎えました。
参加者は、住まいの学校のメンバーに加えて、高齢者住宅・施設、工務店、ファイナンシャルプランナーなどからもご参加いただき、街角広場は30名の参加者で一杯になりました。

松原先生は、関西・九州の施設(グル−プホーム、高専賃、デイサービス、宅老所など)を例に次のような話をされました。
●どこまでを共有するかが問題となるが、共有キッチンで個人又は一緒に、自由に食事をつくれることが居住者の自立や交流を促している例がある。
●一般の人が個々の居室までアクセスできる施設では、居住者と地域住民等の交流が生まれやすい。
●デイサービス、グル−プホーム、ショートステイなどを地域に分散している例では、高齢者は状態やニーズに応じて施設を選べるから、普通の家・街にいるように住める。
●地域で長く生活し、信頼される人が責任者の場合は、居住者の生活スタイルやニーズが分かり、周辺住民の理解も得やすいから、運営がスムーズに行く。
●”おすそわけ”や”おたがいさま”が残っている地域では、施設が地域に受容され、協力も得られやすい。
●敷居やドアなど、ある程度のバリアがある方が高齢者は空間認識しやすいという面もある。

我が国では、様々な内容とグレードの高齢者施設・住宅が見られるようになりましたが、どの施設・住宅においても、「高齢者が個人として尊重され、普通の家や街にいるような雰囲気の中で、自由に暮らせる環境づくり」をめざす必要がある・・・松原先生は、このことを話してくださいました。

そのあと、ささやかな懇親会をもち、参加者相互の交流を深めました。