六年生に“平和学習”を

2月21日(土)(%晴れ%)

深江小学校6年生“平和学習ー戦争体験を聞く”授業では
吉村さんと和田さんがご自身の体験を話されました。

和田さんは「軍需工場」で9時から夜10時まで働かされた。
「国民総動員」であった。知識欲旺盛な年代である十代だったの
でもっと勉強がしたかった.

「防空壕」に避難した時には「焼夷弾」が落とされ、幼い女の子の
肩に当たった。母が自分の身体を押しつけて血止めをしたが、
どうにもならなかった。なすすべはなかったけれど今でも何かする
ことがなかったのかと後悔している。
もうこれ以上は話し続けると和田さんは壊れてしまうと思いましたが,
戦争だけはしたらあかん。世界で戦争らしき状態がありますが、日本は平和憲法の基で守られている。と子どもたちへ平和への願いを訴えられました。

吉村さんは小学校3年で集団疎開で奈良・香久山の麓のお寺へ。
大阪は空襲を受けて勉強できる環境ではなかったので、
親に連れられ、疎開した。遠足気分が日が経つにつれ、ホーム
シックになり3割ぐらいの子の親が迎えに来た。お粥や雑炊で
お腹は満腹感を覚えず、いなごもおやつにした。教科書ももらい
ものがあればよしで、先生も食料調達に大変だった。戦争が終わり帰って来ると、校舎の天井は取り払われ空が見えていた。北側の校舎は焼けてなく、児童が溢れるので、午前・午後と二部授業だった。給食もパンだけ、御飯だけだった。

戦争経験者は戦争はするものではないと思っている。どんなことがあっても戦争はしない。焼き払われた代償に憲法をもらった。第9条に戦争はしないとうたっている。平和の大切さを肝に銘じてやっていただきたい。平和について考えていただきたい。とメッセージを。

授業前6年生は会場(多目的室)に入るとさっと整列し、静かに先生を待っていました。
もう、子どもではないんだとその成長にビックリし,すぐに喜びに変わりました。御二方のお話もよくわかってくれたと思いました。

(%エンピツ%)おおにし