2011年3月23日
報道関係者各位

We Share a Dream基金
東北地方太平洋沖地震により被災した子どもたちに大学で学ぶ夢を持ち続けてもらうために

の設立について

東北地方太平洋沖地震では,大津波が尊い人命も,住民の生活基盤も,そして,地域の経済基盤も奪っていきました.家族や経済的支柱が失われたとき,多くの子どもたちが,将来のチャンスを奪われる危機に直面します.

特定非営利活動法人ソーシャル・デザイン・ファンドは,阪神・淡路大震災を経験した兵庫県で創業し,NPOを通じた復興・地域再生のなか,NPOの資金調達を応援してきました.なかでも,創業時より子どもがつくる夢基金を自主運営し,子どもや次世代に対して,強い想いをもって活動しております.兵庫で培ってきた10年のノウハウ・経験を,次の10年,奨学金基金「We Share a Dream基金」を通じて,100人の子どもたちに託していきます

 記

(1) 取り組むべき課題
 東北地方太平洋沖地震により被災した家庭の子どもたちの中に,大学での勉学の継続や大学への進学,高校への進学をあきらめなければならないケースがかなり出てくると想定されること.

(2) 目的
 被災地の子どもたちが大学での勉学を継続でき,また,子どもたちが大学で学ぶ夢を持続でき,実現できることで,被災地の復興をはじめとした社会的に有用な事業の担い手を育成していくことが目的です.この子どもたちの夢を,被災地外の人々が分かち合い,一緒に実現していくという意味から,We Share a Dream基金と命名しました.

(3) 手段
 大学での勉学継続,大学進学に必要な資金,高校生以下の学生・子どもに対する各種支援を提供するための基金を設立,この基金をベースに奨学金を提供します.

(4) 事業計画
■対象者
1) 被災した家庭の出身で,兵庫県を中心にした関西地方の大学での勉学の
 継続や大学への進学が経済的に困難な子どもたちのうち,現役の大学生,
 または高校卒業予定者で進学を希望または合格した者.
2) 高校生以下の学生・子どもで,特に支援が必要と認められる者.
 ならびに,彼らを支援しているNPO等.

■実施期間
 2012年度から2021年度まで10年間

■奨学金の概要
大学等の学費,入学金,生活に必要な住居費などの支給.

■実施体制と役割分担
1) NPO法人ソーシャルデザインファンド
 基金の運営管理,奨学生の募集,関西での受入,
 奨学生受入大学との調整など事業全般の実施
2) 関西地域5大学:学費免除による奨学生の受入
3) マンション管理会社:奨学生が居住するマンションを提供
4) 奨学生:現役大学生は卒業までの期間,新入生は4年間,奨学金を受け取り,勉学.
 人数は,毎年10人,10年間で100人.

■2011年度スケジュール
 2011年6月 奨学生の受入大学と交渉,決定
 2011年7月 奨学生募集
 2011年8月 奨学生決定(在学生のみ),奨学金支給
 2011年12月 奨学生募集
 2012年1月 奨学生住居決定
 2012年3月 奨学金支給(新入生のみ)
 以降,毎年12月に募集,翌年3月に支給

■予算
 奨学金等必要経費(一人当たり)
 学費 年間150万円×4年間=600万円
 居住費 月間5万円×12カ月×4年間=240万円
 生活費補助 月間5万円×12カ月×4年間=240万円
 小計 1080万円
 このうち,学費は大学からの寄付(学費免除)も交渉する
 したがって,奨学金として現金での提供する総額は約500万円×100人=5億円
 
事業運営費
 10年間で5,000万円(人件費 300万円/年,事業費 200万円/年) 
 NPO法人ソーシャル・デザイン・ファンド自己資金を充当.

以上,必要資金合計 11億3000万円
 うち,★寄付金目標額 5億円
 (※1人当500万円を原則とし,寄付金総額に応じて対象者数を決定します)

■補足
・幼児から高校生までの被災地の子どもたちに対する,主に被災地における支援サービスを提供するNPOに対しては,活動資金支援及び全国のNPOと連携してノウハウ移転支援を行う.

【振込口座(※本基金専用口座です)】
三菱東京UFJ銀行
阪急宝塚出張所 支店
普通 1040481
特定非営利活動法人ソーシャルデザインファンド
トクテイヒエイリカツドウホウジン ソーシャルデザインファンド