新・箕面ヘイケボタル物語

 新・箕面ヘイケボタル物語

 箕面ホタルを守る会 石田達郎

 箕面には、昔から、ゲンジボタルとともにヘイケボタルが
 多数生息していました。箕面鍋田川周辺やガラシア病院下、
 箕面川下流・勝尾寺川下流、そして箕川の帝釈寺裏付近な
 どです。

 ところが、15年くらい前からヘイケボタルは激減してい
 きます。ヒメボタル(準絶滅危惧種)への心配や配慮の裏
 で、ヘイケボタルも絶滅への道を歩み始めていたのです。
 箕面ホタルを守る会は、10年くらい前からこの事に気付
 き始め、心配があることを発信してきました。

 2014年の「大阪府レッドデータブック」では、今まで
 ノーマークだったヘイケボタルが「準絶滅危惧種」に指定
 されたのです。

 ヘイケボタルが田んぼの水路に多いことから、水田自体の
 減少や水路のコンクリート化が大きな原因と思われます。
 最近、ネオニコチノイド系農薬の影響も、話されるように
 なりました。「ジノテフラン(スタークル)」という農薬
 等です。ただし科学的直接的根拠はありません。

 ヘイケボタルの生息地が次々にだめになっていく中で、箕
 面で唯一と言ってもいい生息地が、箕川の帝釈寺裏です。
 ところが、その場所に今年3月「土砂撤去工事」が入りま
 した。もう、ヘイケボタルは箕面では見られなくなるので
 しょうか・・・。

 2016年6月14日(火)20:30 曇
 25℃ 67%

 赤門橋下に ヘ イ ケ ボ タ ル 1 灯 ☆

 ヘイケボタルは生きていました!
 
 が ん ば れ ! 箕 面 の ヘ イ ケ ボ タ ル ☆

 その後も、この場所付近に、数灯のヘイケボタルが、
 6月23日頃まで光っていました・・・。

 2017年にも、3灯、確認されています。
 2018年にも、1灯、確認されています。

 そんな中「WANTEDヘイケボタル」の呼びかけに応え、
 守る会の松村さんが、箕面の山の中で、ヘイケボタルを
 発見されました☆

 2018年6月30日(土)場所は、地獄谷と呼ばれる山間の
 「こもれびの森」☆

 このような環境の場所は他にも多くあり、松村さんによると、
 才ヶ原池でも見かけたそうです。これからも、こうした、山の
 ヘイケボタルは、次々に発見できそうです。

 しかし、だからと言って平地の(人里の)ヘイケボタルが絶滅
 してもいい訳ではありません。種内の多様性も大切ですし、人
 が住む環境の指標としても、重要です。引き続き、平地のヘイ
 ケボタルも探索し、保護・再生しましょう☆

 がんばれ! 箕面の 山と平地の ヘ イ ケ ボ タ ル ☆