台風19号豪雨災害における支援活動(第6報)

長野訪問について 今回は時系列に活動を報告します。
日 程 11月2日土から4日月祝

11月2日晴れ
13時20分 レンタカー長野店
13時40分 長野市北部ボラセン到着
13時50分 豊野西小学校避難所へ
 避難者は約200名
 段ボールベットと間仕切りは出来ていた。
 職員は2交代で担当 7時から19時、19時から7時
 炊き出しは、直接避難所で対応している。かぶっていなければ受けているとのこと。
 昼間は、自宅の片付けに行かれる避難者が多く、作業着があれば助かるかもしれないが、
サイズがバラバラなので送ってもらってもむずかしいかもしれないとのこと。
 11月末に3か所仮設住宅が完成予定合計約100戸。増える可能性あり。
 みなし仮設の受付も体育館内で行っている。1日に1から2件ほど相談はあるが、まだ
入ることを決めた方はほとんどいない。
14時30分 再度長野市北部ボラセン訪問
16時00分 赤沼地区のお宅を再訪問
お父様にお会い出来た。本日もボラセンから小学生と中学生など若者が5から6名ほど来てくれたとのこと。車庫の泥かき作業をしてもらった模様。20分ほどお話をしてまた来ますと言って須坂市方面へ出発した。

17時20分 須坂市ボラセン到着 終了してスタッフは誰もいなかった
 須坂市ボラセンは11月3日か4日で終了予定。それ以降は、須坂市社協としての活動として、ボランティアを事前に登録して週末のみ活動を行う方針。
17時30分 須坂市市民体育館の避難所へ
 11月10日で避難所は閉鎖予定
 県営住宅の方がほとんどで、改修工事が11月10日には終わるので、避難所は全員
戻れる予定。
 救援物資は足りているので現在はお断りしている。 
 職員は3交代で担当している。
18時40分 レンタカー長野店で車を預ってもらう。
19時00分 宿舎到着 萩野氏と合流:萩野氏は1日南部のボラセンで受付をして北部ボラセン経由で、サテライトりんごの郷でバスを降りて徒歩で行けるリンゴ農家のお手伝いを6名で行ったとのこと。
19時20分 食事しながら本日の振り返りと明日の打合せ
21時00分 解散
11月2日の長野市ボランティア数
 北部ボラセン:約1200名
 南部ボラセン:約 800名
 合計 約2000名

長野訪問2日目
11月3日 曇り そんなに寒くない
7時40分 宿舎発
8時01分 長野駅から長野電鉄に乗車
8時20分 柳原駅着 徒歩で北部ボラセンへ移動
8時30分 北部ボラセン 文化センターに到着
 文化センターの建物内ではなく、建物の裏側のスペースにテントと3から4張り立てて、そこでボランティアの受付や資機材の貸し出しなどを行っていた。運営は、長野県社協や応援社協職員など。細長いスペースで、少し混雑気味ではあった。
 まず、初めてのボランティアと2回目以降のボランティアに分かれて並ぶ。
 だいたい、100名ぐらいでグループ分けをした上で、下記の流れで進めていっていた。

 オリエンテーション約15分 初めてのグループと2回目以降のグループを交互に。
 受付 氏名、住所、電話、ボランティア保険の有無を記入する。
 ワッペンにフルネームをカタカナで書く
 細いポストイット2枚に、氏名と携帯電話を記入する。
 基本5名で1チームに分かれ、A4用紙2枚に全員ポストイットを貼っていく。
 リーダーを決めて、A4用紙の1枚はサテライトへの送迎バスに乗る時にスタッフに渡し、残りのA4用紙1枚は、サテライトのスタッフに渡すように指示があった。
9時10分 送迎バス出発 マイクロバスで、5班のボランティア26名が乗車
9時30分 長沼南の交差点近くでバスを下車
9時40分 北部北町ボランティアサテライトに徒歩で到着 サテライトはテントのみ
 サテライトスタッフから我々は6班と告げられた。リーダーを決める。
リーダーに対して作業内容の説明があり、また、チーム全員に対しては現地スタッフから
簡単な注意事項や資機材の借りる場所やトイレの場所の案内があった。備品を借りる場合は、記入用紙にリーダーが記載して自分で保管して持っておく。
その後、現地スタッフが我々6班をある宅に案内してくれた。

9時55分 あるお宅で作業開始 5人家族。リーダーの指示により30分活動しては休憩。
 2メートルほど浸水。2階は大丈夫だったが、1階は全滅。泥のかき出し作業はほぼ終わっていたが、ボラセンからは、残っている床下の泥かきや、壁の石膏ボードの取り外しや残っているくぎ抜きの作業の依頼があった。行ってみるとそれ以外に、側溝に溜まっている泥のかき出し作業もあった。このあたりの地域は、浅川の近くにあり、土地がとても低く地価が安かったので18年前に購入された。2年ほど前に近くの電柱には浸水想定5メートルという表示板が貼られたそう。しかし、この家族を始め、住民の多くは、浅川が氾濫しても床下浸水ぐらいで、まさか千曲川が決壊することはないと思っていた、と口を揃えたように言われていた。
12時00分 昼食。
12時45分 萩野氏は、お父さんの車で豊野駅まで送迎していただく。
15時10分 作業終了
北部北町サテライトで借りたスコップや一輪車などの資機材を返却し、リーダーからサテライトスタッフに活動の報告を行ったあと、バス停車のところまで歩き、送迎バスに乗り北部ボラセンに移動した。バスは、今回浸水した新幹線の車庫横を通ってくれた。
15時30分 北部ボラセン到着
16時00分 北部ボラセン出発
16時19分 柳原駅から長野鉄道で長野駅へ
16時37分 長野駅着
18時00分 宿舎にてふりかえりと明日の打合せ
20時00分 終了

11月3日のボランティア数
約3000名暫定数字

長野訪問3日目 くもり 少し肌寒い
8時00分 宿舎出発
 近くのレンタカーに置いていたレンタカーに乗車
 途中、長野運動公園と富士通長野工場に立ち寄る。この二つは、車で参加するボランティアが駐車して、北部ボラセンまで送迎バスで送り迎えしてくれている。ただし、週末のみの対応
8時45分 赤沼地区の寺院に到着
 今回の依頼者である滋賀県のNPO法人FFSのメンバー2名は到着されていた。大きな敷地にある建物すべてが、3メートルほど浸水。ご住職の奥さまだけがここには住んでいる。娘さんと息子さんは別の場所に。水害当時は娘さんがたまたま帰省されていた。
作業内容は、床板はほとんどはがされていたので、残っている床板のはがす作業や、床下に少し堆積した泥のかき出し、高圧洗浄機で玄関や床下の泥を洗い流す、あるいは、浸水した家財道具やオルガンなどを軽トラックで運搬する作業などをお手伝いした。
すべての部屋の床下には割った瓦が敷き詰められていて、堆積した泥だけかき出すのは結構むずかしく、はっきり堆積している泥の部分だけはスコップでかき出して、あとは、高圧洗浄機で洗い流すとのこと。6畳の部屋の床下を高圧洗浄機で洗浄させてもらったが、この部屋だけで2時間ほどかかった。床下は土なので、水をかけても溜まることはなく、排水もいいので、まずは水で泥やにおいを洗い流した後は、自然乾燥させるとのこと。地域によって色々とやりかたが違うのだなと思った。
12時00分 昼食休憩
14時00分 作業終了し、帰路に着いた。
 ボランティアはまだまだ必要です。今後も引き続き、支援活動を継続する予定です。