台風19号豪雨災害における支援活動(第4報)

10月19日
19日(土)は雨のため、福島県下のほとんどのボランティアセンターの活動は中
止となりました。J-NETのメンバーでもあるNPO法人ハートネットふくしまさんと
ともに、郡山市内の被災箇所をまわり、各地区の集会所やボランティア受付箇
所に救援物資のマスクや手指消毒剤、軍手などを届けました。
郡山市内も、複数箇所で堤防が決壊したため、浸水した地域が散在しており、街
の至るところに災害廃棄物が山積みとなっていました。また郡山市では住宅地の
みでなく、工業団地にも浸水被害があったため、被害を免れた店舗においても、
食品などの商品の確保ができないことから休業している状況でした。
NVNADでは、東日本大震災被災者支援の一環として、8年以上にわたり、ハートネッ
トふくしまさんを通じて、仮設住宅や復興住宅での茶話会用に毎月西宮市の高山
堂様の和菓子を送らせていただいていますが、10月分のお菓子は、浸水した工業
団地内にある運輸会社で水没してしまったとの連絡を受けたところです。
実際、被災地に足を運ぶと、報道で見ているのはほんの一部にすぎないことを改
めて感じます。

台風19号豪雨災害により甚大な被害を受けた福島県本宮市および郡山市にて10月
18日〜20日の3日間活動しました。

10月18日
福島県本宮市を訪問。本宮市は一級河川の阿武隈川のみでなく、その支流の安達
太良川の両方から街の中心部に水が流れ込んだため、被害は広範囲に及び、街の至るところ
が浸水している状況でした。被災家屋の周辺、道路には災害廃棄物が山積みになっ
ており、埃と臭いの中、被災された方々そしてボランティアが泥水に使った家財
道具の運び出しや掃除に追われている状況でした。夜から大雨の予報が出ていた
ため、できる限りのことを…と焦っておられる方も多く、その一方で、何から手
をつけたらよいものか途方に暮れている方もいらっしゃいました。

本宮市では、東日本大震災以来、支援・交流を続けさせていただいているお宅を
訪問させていただきました。ご夫婦は、住み慣れた南相馬市の自宅に戻ることを
諦め本宮市に移ってこられました。伺ってみると、3年前に購入された新居は
2.5m以上浸水していました。ようやく新しい生活にも慣れ、地域にも馴染んでき
たとうかがっていた矢先の水害に、おかけする言葉が見つかりませんでした。
1階が完全に浸かってしまったご自宅では、息子さん達が懸命に後片付けをされ
ていました。私も掃除等のお手伝いをさせていただく予定で準備していましたが、
息子さん達からは「両親の話し相手になっていただけるとありがたいです」とい
う言葉をかけられました。前日にボランティアの手伝いもあって、家財道具の運
び出しが一段落していたこともありますが、最初は遠慮されているとの思いを持
ちながら、無事だった2階部分でお話をさせていただきました。趣味のカメラは、
特に想い入れのあるものに絞って、南相馬から持ってこられたそうですが、その
カメラも泥だらけになっていました。アルバムをはじめ、何とか元の自宅から持っ
てこられた思い出の品の殆どが泥水に浸かってしまったそうです。「過去を失っ
てしまった感じです」と呟いておられたことが、今も深く残っています。
何をお手伝いできたわけでもないのですが、ご家族からは、「表情が全然ちがっ
てきました。明るくなってきました。本当にありがとうございました。またよろ
しければいらしてください」と言っていただきました。大きなことはできません
が、出会った方を大切に、丁寧な支援を…との思いで活動を続けてきましたが、
これからもその思いを大切に活動を続けたいと感じた1日でした。

10月20日
前日の雨は止み、ボランティアの姿が多数見受けられました。
今日は郡山市中田地区で裏山が崩れ土砂が流れ込んだ家屋において、土砂のかき
出し作業に参加しました。市街地から離れた山間の地区へのボランティア派遣は
難しいようで、ハートネットふくしまさんのボランティアさんの他、山形県から
のボランティアさんを加えた10名で作業にあたりました。重機を使った作業が必
要と思われる規模の被害でしたが、重機を入れるために、その前段階として手作
業が必要との判断で作業を行いました。
どう考えても、ご家族だけではどうしようもない規模の被害です。まだまだ人手
が足りていないことは明らかです。

ひとまず福島県での3日間の活動を終えて帰阪しますが、NVNADとしましては、で
きるだけ極め細やかな支援を行いたいと考えております。
皆様のご支援により現地での活動ができますことに心より感謝申し上げます。