佐用町水害10周年企画

7月27日(土)〜28日(日)の日程で、兵庫県佐用町久崎に行ってきました。今回の大きな目的は、8月9日で水害から丸10年を迎えるにあたり、水害直後に西宮市社会福祉協議会、関西学院大学、NVNADのメンバーが久崎地域で片付けなどの作業をさせていただいたことがきっかけで、その年の11月に学生主体(関学生と阪大生)で立ち上がったチャコネット(佐用町学生支援ネットワーク)が、これまでお世話になってきた久崎地域の皆様に、感謝とお礼の気持ちをお伝えすることでした。
27日(土)は12時過ぎに久崎に到着。いつもカフェでお世話になっているフーズくろださんのところに全員集合。卒業生と現役生とが自己紹介をした後、卒業生&現役生の一部が3グループに分かれて、感謝の気持ちの詰まった手作りの竹炭ポプリとメッセージカードを、一軒一軒回って渡して行ってもらいました。
結構留守家庭も多く全部は配布することは出来ませんでしたが、渡せた方にはとても喜んでいただくことが出来ました。
(この竹炭ポプリとメッセージカードの発案者は、チャコネット1期生の中井さん(旧姓:山本さん)と萩原さん(旧姓:有山さん)です。お二人には事前の準備から大変お世話になりました)

15時からは久崎地区センターにて、久崎の皆様との交流会を開催させていただきました。10数名の住民さんとチャコネットの卒業生と現役生が24名で全体で36名ほどが集まり、3つのグループに分かれてもらい、当時の懐かしい話や現在のチャコネットの活動などを話題に、色々とお話をしながら交流していただきました。その交流会の場でやっと久崎の皆様にチャコネットがこれまで10年間活動を継続させていただいた感謝とお礼の気持ちをお伝えすることが出来たかと思います。交流会の最後には、地元の方から水害直後の支援から10年間久崎に通い続けてくれたことに対しての感謝のメッセージをいただくと共に、卒業生からもいつも学生たちをあたたかく受け入れてくださったことに対してお礼の言葉を述べていただきました。
そして、17時からの高瀬舟まつりでは、直前に雷雨になり少し開始が遅れましたが、現役生がヨーヨー釣りを担当して、カラオケ大会ではチャコネットの現役生や卒業生などが歌を熱唱させていただきました。夜は笹ヶ丘荘にて宿泊者全員でふりかえりと翌日の流れを確認した後に、現役生と卒業生が交流を深めました。

そして、翌28日(日)は、朝から昨日の高瀬舟まつりのテントの片付けをお手伝いした後に、カフェ横のスペースで、竹をなたで割って流しそうめんのセッティングをして12時から流しそうめん大会を開催しました。そうめんはとてもうまく流れたんですが、20分ほどで雷雨になり中断、再開したと思ったらまたまた雷雨が・・・。結局少しの時間だけでしたが、地元の皆様にも大変喜んでいただけかなと思います。午後からのカフェにもたくさんの大人や子どもたちが参加してくれました。終了後にふりかえりをして帰途に着きました。

10年という節目の時期に15名もの卒業生が久崎に集合し、やっと感謝とお礼の気持ちをお伝えすることができたことはとてもうれしく思います。今後チャコネットの活動がどのように進んでいくかは、地元の皆様をはじめ、現役生の想いや考えにもよるかとは思いますが、今回久崎の皆様からは、継続してほしいという声もたくさんお聞き出来たので、活動内容についてはまた話し合っていければと思っています。
久崎の皆様、この度は本当にお世話になりありがとうございました。最後になりましたが、10年前の水害により佐用町内で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(卒業生からのメッセージ)
9年ぶりに佐用町に行かせてもらい、現役生と活動させてもらいました。一番印象に残った活動はチャコネット現役生、卒業生で住民の方々のお家に活動のお礼周りをしたことです。
私が水害直後にボランティア活動に行かせてもらったお家にもお伺いでき、住民さんの元気なお姿にお会いでき、とてもうれしかったです。また、多くの住民の方々がチャコネットを知っていただいていることに驚きました。10年活動を続けさせてもらっているのは、住民の方々のご理解があるからだと改めて思いました。ありがとうございました。
(卒業生 中井亜沙美)