「歌舞伎町博物館2011」終了

12日からスタートした「歌舞伎町博物館2011」が終了しました。
私は12〜14日に現地滞在し、主に「タイムライン歌舞伎町」という歌舞伎町エリアの江戸から平成までの年表や地図の制作と、30年前に創刊され4年ほどで廃刊となった新宿のタウン誌「たあみなる」を31年目によみがえらせる「たあみなる2011」を制作、展示しました。

今回は歌舞伎町の空きスペース活用事例でもあり、劇作家の岸井大輔さんによるワークショップや映像作家の太田信吾さんの映像作品のほか、若手アーティストのみなさんの作品も並び、ビルオーナーの方も非常にご満足のようすでした。
また、歌舞伎町に古くからお住まいもしくはお仕事をもっている方からも満足していただいたようで、「こんな企画を待っていた」というような感想もいただいたそうです。
実際、私も「戦前、角筈1丁目750(今の歌舞伎町ミラノ座あたり)に住んでいた」という方と地図を見ながら話し込んだり、「たあみなる2011」の記事を通じて滞在先でもあった歌舞伎町2丁目の「ホテル白川郷」さんと非常に親しくなったりと、先月の「歌舞伎町クリスマス★ガーデン」に引き続き、歌舞伎町というローカルコミュニティを目の当たりにした思いです。

ともすると犯罪都市とか、風俗街ということで取り上げられがちな歌舞伎町ですが、もちろんそうした魅力はあれ、住んでいる人、長年ここでお仕事をされている方にとっては自分たちの守るべきまちであり、少しでもよくしていきたいという思いはどこでもいっしょだということに改めて気づかされました。
また、そうは言っても日本の課題が集積しているエリアであることも確かであり、そうした問題を抱えながらも人々の夢や希望を担っているまちなのだと思います。
今後も歌舞伎町の動きには注目していきたいと思います。

門脇篤