コミュニティアート・ふなばしのみなさんと今年の検証

今日は今年行ってきた一連のプロジェクトについての検証をコミュニティアート・ふなばしのみなさんとともに行いました。
最初に結論から言うと、こうした検証、つまり自分たちがやったことは何だったのかを言語化していく作業は本当に重要だということを改めて感じました。
意図してやったこととは別に、意図せず見えてきたことが多々あり、これに気づくことと、それをいかして今後どう展開していくかは、船橋での取り組みのように長期的な取り組みにはかかせないことだと思います。

船橋で今年行った「コミュニティアート城」プロジェクトは、ワークショップや絵本づくり、商店街との連携事業など複合的で立体的なコミュニティアートの取り組みとして設計されました。
メインの企画であった「築城ワークショップ」は、結果的に200人以上にのぼる参加者を無制限に受け入れることができるユニークなワークショップであり、形態を変えてうちわづくりワークショップなどへの応用もできました。
また、商店街へ入っていくためのツールとして開発した各店舗の「宝さがしラリー」は、「こだわりアイテムセレクトツアー」とそれを実際に売る「セレクトショップ」へと発展。まちへ入っていく方法を確立したといえます。
こうした企画のいくつかは、商店街などからのニーズをモチーフにしています。こうしたオファーが来ることが我々のやっていることがコミュニティアートであることの証であり、またアートを豊かにしていると思われます。

今回制作した「コミュニティアートの絵本」は、コミュニティアートをいかに説明するかを探る営みでしたが、ある一定の成果が見えたと思います。つまり、説明文的・レポート的な見せ方でない、もっと物語的な見せ方こそが、こうしたコミュニティアートの潜在能力を伝えるのに適しているのではないか、ということです。
これに関してはさらに多様な見せ方を模索していきたいと思います。
また、プロセスという、時間を重視するコミュニティアート、もしくはアート・プロジェクトにとって、その過程を共有するためのツールとして今後注目されそうなのがTwitterです。ほぼリアルタイムの情報でありながら、動画よりも処理された情報であり、共有して同レベルでのコメントが可能というツイッターをプロジェクトを補完するツールとして今後もっと効果的に使っていきたいと思います。
約2時間の検証を終えた後も、場所を移してあれこれ意見交換。本当にアートやコミュニティについてこんなに濃く語り合えるなんて、本当に幸せです。

夜6時過ぎに終わって小金井へ向かいました。今夜から明日にかけて(たぶん)生まれて初めて訪れる小金井に滞在、そのようすをツイッター中継するプロジェクトを行います。ハッシュタグは #koganei

(門脇篤