黒川の粽(ちまき)作り

5月15日。公園は、山の緑が美しく、最高にきもちのよい季節!それに、この日はとてもよい天気。
今日は、「黒川の粽(ちまき)づくり」です。
川西市最北の黒川地方、独特の粽の作りかたです。
子どもたちも一緒に、ナラガシワの葉を採りに。

ちいさい子たちもみんな、手に手にカシワの葉っぱを持って戻ってきました。
みんなできれいに洗って、一枚一枚、虫がついていないか見ます。それからお湯にさっと浸けます。

アシの葉は、茎と葉っぱに分けます。

子どもたちも一緒に、米粉をコネコネ。

そして、おくどさんのお釜の上で蒸します。

蒸しあがった生地を、杵と臼でぺったん、ぺったん。
大人がついたあとに、子どもたちも一人づつ杵を持ってつきました。小学生の子も、「一人で杵を持ってつけたよ〜!」と、嬉しそう。

ここからは、大人も子どもも、参加者みんなで作業です。
つきあがったもち生地を、アシの茎に細長く握りつけます。カシワの葉で半分包みます。
そして、もう半分をアシの葉でくるみ、上を「ちょんまげ」のようにして横に曲げます。最後にアシの茎をぐるぐる巻きつけて、できあがり!

そして、包んだ粽を、またお釜の上で蒸します。ホカホカの粽が、できあがり〜!
お昼ごはんのあとに、砂糖醤油やきな粉をつけて、いただきます。
薄く塩味もつけてあるので、私は何もつけなくてもとってもおいしかった!

今日のスタッフは、きららの森の女性スタッフ3人、ひとくらクラブ男性2人。ひとくらクラブのスタッフが、火の番や、子どもたちに火の扱いの体験、カシワの葉を採りを担当してくださいました。

さて、私はお昼ご飯の料理担当です。
ここでの料理は、できるだけ能勢の「道の駅」で、地元の農家の方が作られた旬の野菜を購入しています。前日にお店にあったものは・・・小さめの大根、まだ小さい間引きの葉にんじん、まだ実が小さい新玉ねぎ、春キャベツ、小松菜。これで、今日の料理を考えました。
参加者の大人の方たちと一緒に、調理をしました。

★ふきご飯
能勢在住のスタッフの、家の裏に自然に生えているフキ。塩茹でして皮をむき、刻んで、しょうゆとみりん、昆布の出しで煮ます。かまどで炊いた5分搗きのご飯に混ぜて、ふきご飯にしました。今の季節限定の香り、旬の味です。

★もちきびのスープ
玉ねぎを主役に、春キャベツ、炒め煮に使った大根のしっぽ、にんじんも入れて、昆布のお出しでコトコト煮ます。もちきびを入れて、薄めの塩味でシンプルだけど野菜の味がうまみになったスープです。

★炒め煮
新たまねぎ、大根、にんじん、小松菜を順に炒めて、出しや水は入れずに野菜の水分で煮ます。塩としょうゆでシンプルに味付けをして、野菜のうまみを味わいます。

★にんじん葉のふりかけ
7cmほどの小さな「間引きにんじん」、葉がとてもおいしいんです!塩茹でして細かく刻み、炒めてちょっと濃い目にしょうゆ味に。ご飯にのせて、いただきます。

★ラディッシュのサラダ
「ラディッシュが苦手だったけど、おいしかった!」との声をいただきました。梅酢が味付けのポイントです。

動物性のものや砂糖を使わない、野菜料理です。
ふきご飯は、一人前大盛り、たっぷりの量!!でも、皆さんおいしいと、しっかり食べてくださいました。

最後に、糠を使ってみんなでお皿を洗いました。
残りの粽はお土産に。子どもたちも大満足の一日でした。
(松尾かおり)