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ふれあい塾あびこレポ-ト
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2023/02/08のBlog
[ 12:20 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
新内節の担い手再び
創作「かちかち山」・名作「明烏」・創作「和解」(志賀直哉)
新内節冨士元派七代目家元 新内多賀太夫さん

今から260年前に京都で誕生した(一中節)から生まれた(豊後節)が江戸で大流行となり、幕府は風紀風俗を理由にこれを禁止しました。そこで豊後節をもとにした(常磐津・富本節・新内節)の3つの音曲が生まれ、今に至っています。
きょうは知己の新内節冨士元派七代目家元 新内多賀大夫さんに無理をお願いして、お忙しい中を我孫子市に来ていただきました。
お伽噺「かちかち山」に新内多賀大夫さんが曲をつけられた創作曲、古典の「明烏」、我孫子市が舞台の志賀直哉「和解」に新内多賀大夫さんが曲をつけられた創作曲をご披露いただきました。
新内節は本来半日がかりで語られるそうで、短くても60分や90分のところを更に短くして語って頂きました。江戸の粋と情と華やかさを今に伝える(新内節)、家元自ら古典と創作を語って頂き満足の時間でした。

(秋田桂子)
2023/01/22のBlog
シリーズ老舗ものがたり17
現存する日本最古の弁当屋
日本橋弁松総本店
代表取締役(8代目) 樋口純一氏

東京で三代にわたって商いをし、100年以上の創業の歴史を持つ「老舗」、その老舗の集まりに(東都のれん会)があります。きょうは会員でいらっしゃる日本橋弁松総本店の樋口純一さまに、お忙しい中をお話いただきました。
初代は新潟の長岡のご出身、二代目は所謂イートインとテイクアウトで売り出し、そしてご当主はいまも料理の一端を現場で受け持つ八代目。創業の歴史、毎朝午前一時からスタートする現業の実際、そして<日本橋>の由来から今の日本橋界隈のルネッサンスに至るまでを当時の絵葉書を主体に詳しく解説下さいました。
変貌を遂げる日本橋・室町界隈と(東都のれん会)の老舗のお店、おとなの愉しみです。

(秋田桂子)
2023/01/17のBlog
[ 19:17 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
新春「立川談吉独演会」、
今年も1月16日市民プラザ・ホールに満席近いお客様をお迎えして、立川談吉さんに熱演頂きました。
立川談吉さんは2008年に7代目立川談志に最後の弟子として入門され、立川左談次門下を経て現在立川談修門下でいらっしゃいます。

我孫子市では8回目の「立川談吉独演会」、今回は左甚五郎の作った竹細工の一輪挿しが100両に大化けするという「竹の水仙」ほかをお噺くださいました。
立川談吉さんの熱さが伝播して、会場が一体となって盛り上がった初春の昼下がりでした。

(秋田桂子)
2022/12/12のBlog

かつて関東平野で繰り広げられた
2つの壮大な国家プロジェクトを再訪
利根川東遷 その目的と意義
我孫子を通過した古代東海道
我孫子市史研究センター古代史研究部会長 星野征朗氏

「市民の手で創ろう、我孫子の歴史」のスローガンのもとに、我孫子市の古代史をライフワークとして取り組んでおられる星野征朗氏に講師をお願いしました。星野講師は特定非営利活動法人「東葛市民後見人の会」を創設され、いまは我孫子市史研究センターで古代史の研究に没頭されていらっしゃいます。

第一話は、利根川の東遷事業です。
徳川家康は家臣の伊奈忠次に、利根川水系の開発を命じます。利根川を荒川から切り離して、銚子の海につなげる河川工事です。この利根川東遷事業は、利根川の治水と新田の開発、そして江戸を水害と外敵から守ることを目的にしました。

第二話は、古代の東海道は我孫子市を通過したというお話です。
台地は我孫子市布佐で利根川に阻まれますが、江戸初期の利根川東遷以前は対岸の茨城県利根町布川までひと続きの台地でした。 東海道は国道 356 号に近い位置で布川方面に向かったと想定されます。

豊富にして膨大な資料を基に、私たちの知らない地元史を分かりやすく簡潔に解説下さいました。

(秋田桂子)
2022/12/09のBlog
新シリーズ「(続)再訪・絵画を観る喜び」⑥
フォーヴィスム、キュビスム
美術愛好家 長野一隆氏

きょうはシリーズ「絵画を観る喜び」で人気の、長野一隆氏の講座を開催しました。長野講師は講座日までにアジアで293か所、アメリカで298か所、ヨーロッパで1670か所、合計2261か所もの世界の美術館や名画のある教会などを訪ねて来られました。実際に訪問されて、自ら撮って来られたマティス・ルオー・ヴラマンク・ドラン・ブラック・ピカソのスライドを投影されて、フォーヴィスムとキュビスムの絵画を楽しく解説下さいました。

マティス(1869-1954) 「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」 コペンハーゲン国立美館 1905年 40 x 33cm
 野獣派(フォーヴィスム)のリーダー、世界でもっとも愛されている芸術家の一人、色彩の魔術師
「赤のハーモニー」 エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク 1908年 180 x 220cm
「桃色の裸婦」 ボルティモア美術館、アメリカ合衆国 1935年 66 x 92.7cm
「ジャズ」 マティス美術館、ル・カトー・カンブレジ 1947年 40.8 x 55.7cm

ルオー(1871-1958) 「老いたる王」 カーネギー美術館、ピッツバーグ 1937年 76.8 x 54cm
 モローの弟子、マティスの親友、自ら「キリスト教画家」と称した、ひたすら自己の芸術を追求した孤高の画家
「聖ヴェロニカ」 ポンピドゥー・センター、パリ 1945年 50 x 36cm

ヴラマンク 「シャトゥー付近でのセーヌ川の船曳」 ワシントン・ナショナル・ギャラリー 1906年 50 x 65cm
 独学で絵画の道へ、ドランの親友、本能の赴くまま、自分の感性に従って描いた
「雪の中の村」 松岡美術館、東京 1930年 73 x 91.7cm

ドラン(1880-1954) 「コリウールの港」 トロワ近代美術館、フランス 1905年 72 x 91cm
 マティス、ヴラマンク、ピカソの親友、フォーヴィスム、キュビスム、古典、ゴシックを経て独自の境地へ
「ブラウスの女」 コペンハーゲン国立美術館、デンマーク 1906年 100 x 81cm

ブラック(1882-1963) 「レスタック」 アノンシアード美術館、サン・トロペ、フランス 1906年 60 x 72cm
 キュビスムのリーダー、コラージュの技法(パピエ・コレ)を開発、第一次大戦後は静物画多数
「レスタックの家々」 ベルン美術館、スイス 1908年 73 x 60cm
「ヴァイオリンと蝋燭立て」 サンフランシスコ近代美術館 1910年 61 x 50.2cm
「果物皿とグラス」 メトロポリタン美術館、ニューヨーク 1912年 63 x 45.7cm
「ピンクの魚のある静物」 インディアナポリス美術館、アメリカ 1937年 43 x 61cm

ピカソ(1881-1973) 「アヴィニョンの娘たち」 ニューヨーク近代美術館、アメリカ 1907年 244 x 234cm
 20世紀を代表する画家、同時代と後進画家に多大な影響
13,500点の油絵と素描、100,000点の版画、34,000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作
「ベレー帽の男」 ピカソ美術館、バルセロナ 1895年 50.5 x 36cm
「自画像」 ピカソ美術館、パリ 1901年 81 x 60cm
「大道芸師の家族」 ワシントン・ナショナル・ギャラリー 1905年 213 x 230cm
「カーンワイラーの肖像」 シカゴ美術館、アメリカ 1910年 100.6 x 72.8cm
「肘掛椅子に座るオルガ」 ピカソ美術館、パリ 1918年 130 x 88.8cm
「マリー・テレーズの肖像」 ピカソ美術館、パリ 1937年 100 x 81cm
「ゲルニカ」 ソフィア王妃芸術センター、マドリード 1937年 349 x 777cm

(秋田桂子)