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2017/09/13のBlog
9/13 市民カレッジ「我孫子を知る」コース第6回
「我孫子市の高齢化の現状と対策 及び 医療・介護改革と市民の役割」

本日の講座では、高齢化社会にかかわる問題についてお二人の講師からお話を伺いました

 まず、「高齢化の現状と課題」というテーマの下、健康福祉部・高齢者支援課主査の小池晋氏より、以下のような説明、解説がなされました。

▽我孫子市の高齢化比率も上昇傾向にある。本年9月時点では29.3%で、これは東葛地区6市の中では最も高い。この比率は団塊世代の高齢化入りによって、平成40年には33%にまで高まり、総人口は12万人を下回る見込み。
▽こうした高齢化の進行に即応すべく、介護・医療制度が大幅に改正され、①介護保険料をより所得額に対応させる②高所得者の利用者負担割合を引き上げる③いわゆる特養の入所要件を原則的に厳格化する―などが実施に移っている。
▽厚生労働省がかねて唱導してきた「地域包括ケアシステム」の構築が本番を迎える。これは、高齢者となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供することを目指すもの。各自治体でこの呼びかけに呼応する動きがにわかに活発化している。
▽当我孫子市では、①総合的な介護予防の推進、②日常生活支援サービスの充実、③認知症施策の推進、④高齢者なんでも相談室の機能の充実、⑤在宅医療と介護との連繋の推進、⑥居宅介護サービスの充実⑦施設介護サービスの充実―の7つの重点施策を掲げて、この新潮流に対応してゆく。

 ついで、あびこ市民活動ネットワーク元代表、高齢社会への対応を探る会元会長の多田正志氏より以下のようなお話をして頂きました。
▽団塊の世代が75歳以上になる「2025年」に向け、国は増大する医療費や介護費の圧縮を図るべく、医療及び介護の制度改正を急ピッチにすすめている。今後更に自己負担の増加や保険サービスの縮小が進む。また在宅で医療や介護を受けざるを得ない人が増えてくる。
▽市町村はこれに対応する「地域包括ケアシステム」の体制作りが大きな課題となっているが、とりわけ高齢者の生活支援の体制作りは早急に進める必要がある。それは、生活支援は要支援・要介護の前段階にある自立の人でも60歳代に入ると必要になってくるからで、我孫子市の団塊の世代第1陣はすでに70歳代で、今後生活支援のニーズは急速に拡大する。
▽我孫子市では多くの市民(志縁)団体や地域(地縁)組織が生活支援サービスを提供している。しかし、厚生労働省が呼び掛けている重層的な生活支援体制づくりのためには、これらの団体、組織が市内全域に支援活動を広げる力を持つことが必要だが、これらの団体、組織は、メンバーの高齢化・役員のなり手がいない・メンバーの減少など、ヒトに関する問題を抱えている。
▽このヒトの援軍として期待されているのは「元気な高齢者」である。特に生涯学習に参加されているような「元気な高齢者」には「生涯学習はまちづくりだ」(青木副市長)という期待が寄せられている。いま実施中の課外講座などで、生活支援活動の実情を知り、既存団体に参加するとか、お住いの地区で同様な支援活動を立ち上げる、などを考えていただきたい。

講座の最後に、市民活動ステーションマネージャー高橋由紀氏からステーションの活動内容について紹介して頂いた。

以下に、アンケートの一部をご紹介いたします。 (佐藤明)
○身近な課題について、現状・将来展望などを分かりやすく話をされた。
○私どもの今後に起こり得る全体の様子を具体的な資料により説明を頂き、大変参考になりました。
2017/09/08のBlog
もう一つの古典文学(1)
竹取物語
國學院大學講師・文学博士 堤康夫氏

前回で源氏物語シリーズが終わった堤教授による講座は、新シリーズ「もう一つの古典文学」です。本日の第1回は竹取物語です。

源氏物語で「物語の出で来始めの祖」と評価されている竹取物語は、現存最古の物語です。私たちが知っている竹取物語の主人公かぐや姫は、概ね竹の中から生まれてきます。
堤講師は「ところが、中世には竹から生まれてこないかぐや姫のお話がたくさん残っています。竹から生まれてこなければ、かぐや姫はどこから生まれて来るのでしょうか」と前置きされて、900年代の作品で作者不詳のラヴストーリーである竹取物語について、次のように解説頂きました。

*かぐや姫は竹から生まれたことになっているが、翁はこの竹を斧で切ったのか、刀で切ったのか、薪割りで割いたのか、鋸で挽いたのか。実は竹の中で光る三寸・10cmの姫は、自力で竹の中から出てきた。翁が竹の中から出してやったに違いない、という思い込みや固定観念が解釈を違えることになる。

*かぐや姫には、鶯の卵から孵った女の児説が記録に残っている。宮内庁蔵「古今集注」、個人蔵「和歌百首注」、「海道記」などには鶯の卵説が明記されている。

*江戸後期の国学者 田中大秀「竹取翁物語解」にも、かぐや姫は鶯の卵から孵った少女であり、鶯と契った鶯姫との記載がある。

*結婚拒否症であったかぐや姫は、求愛する貴公子に無理難題を吹っかけて撃退する。
そして帝からの求婚には、不死の薬を残して天に上がっていく。帝は悲嘆のあまり駿河の山でその薬を燃やしてしまう、つまり不死の山=富士山となった説が残っている。

堤講師は「近年、中国揚子江周辺にもかぐや姫伝説があることが分かりました。そしてかぐや姫伝説が残る地域と、浄土真宗本願寺派大谷光瑞によるシルクロード学術探検隊のルートとが合致することがわかりました。つまり大谷探検隊が赴く先々で、かぐや姫伝説を伝えていた結果だったことが分かったのです。かぐや姫の話は中国から渡来した話では無くて、日本から中国に伝わった、いわゆる昔話の生態系が崩れた瞬間です。」と話されて解説を終えられました。

<大変楽しく過ごせました、古典が身近に感じられました>や、<竹取物語の原点である、鶯の卵話を面白く聞かせて頂きました>などのご感想を頂きました。
2017/09/04のBlog
[ 15:45 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
シリーズ“こだわって生きる我孫子の人”⑯
美しい日本の山―Ⅲ「八ヶ岳」
日本山岳写真協会理事 鈴木菊雄氏

「ふれあい塾あびこ」は8月、夏休みを頂戴しました。二学期の始業日の今日は “こだわって生きる我孫子の人”シリーズの16回目として、我孫子市在住の山岳写真家 鈴木菊雄氏に「美しい日本の山」シリーズ第3回『八ヶ岳』をテーマにお話し頂きました。

鈴木菊雄氏には、2007年5月10日の「利根川の山からヒマラヤへ」講座を皮切りに、チベット・雲南・ネパール・アルプスの自然の美しさの解説、そして世界の山を歩いてこられたからこそ実感できる「美しい日本の山」シリーズとして「大雪山・八甲田山」、「鳥海山・月山」の紹介をして頂いています。今回はその3回目として、山梨県と長野県の県境に位置する名山「八ヶ岳」の自然を、数々の写真と共に以下のように紹介してくださいました。

*世界の山を歩いてきて考えたことは、やはり日本の山は美しいということ。四季があり、急峻にして豊かな雨の恵みがあり苔があるということ。冬は大陸からの季節風が
霧氷や樹氷を生み出し、芸術的な作品を醸し出す山であること。

*今回取り上げた八ヶ岳は南北30km 東西15kmの山塊で、フォッサマグナの中央に出来た火山群である。一般的には夏沢峠を境にして、岩稜の南八ヶ岳となだらかな北八ヶ岳に分かれる。

*山の品格・歴史・個性の三点から「日本百名山」を著した作家 深田久弥は、
『二千八百米という標高は、富士山と日本アルプス以外には、ここにしかない。わが国では貴重な高さである。この高さが裸の岩稜地帯を生んで、高山植物の宝庫を作っている。』と書いた。

鈴木講師は、通いなれたこの山塊を「私の八ヶ岳」と呼び、厳選した50枚近いスライドで紹介・解説されました。6月に最盛期を迎える花々、八つの峰の岩稜、最近増えていると言われる日本カモシカの映像など、そのシャープな画像と丁寧な説明は、以下のアンケートの感想のように受講者を魅了しました。

*夫々素晴らしい写真に魅了されて、感動です。鈴木講師のスライドもお話も理解でき、出席させていただいて「良かった!!」。きょうの山も体験したかった?、叶わぬ夢を抱きながらの受講です、ありがとうございました。
*実際に講師が登山して、自らが撮影された、選ばれた写真を豊富に見ながら、登山ルートを説明されるので、臨場感があり、ぜひ自分も行ってみたいという気になりました(年齢的に不可能なれど)。色々な山岳の話と写真を、今後とも紹介して欲しい。解説が穏やかでゆっくりしていて、大変理解しやすい。
*実活動や実経験に基づくお話で、現実味がありました。また山情報を含めて聴くことが出来て、参考になりました。写真が素晴らしく、山の風景を目の当たりに見ることが出来ました。写真の説明もあり、意図するポイントが参考になりました。同じルートで登山した人も多いようで、最近は行くことが出来ない年配のかたも、昔を思い出された感じでした。

2017/09/01のBlog
お知らせ

塾長の足助哲郎死去に伴う後任の塾長に、9月1日付で秋田桂子が就任致しました。


NPO法人ふれあい塾あびこ副理事長
兼 ふれあい塾あびこ塾長 秋田桂子


2017/07/26のBlog
源氏物語を読む 第49回 源氏物語総まとめ
國學院大學講師・文学博士 堤 康夫氏

堤講師にはまず、約3年を掛けて「平家物語」を解説頂きました。
そのあと2013年3月14日「桐壷巻」から2017年6月5日の「巣守巻」まで、大作「源氏物語」を解説して頂きました。この間の講義回数は48回、ご参加頂いたお客様は3,036人にのぼります。
きょうは「源氏物語」を終えるにあたって、「文学作品の位置付けは作者が何を意図して作品を書いたかということと同時に、読者がその作品に何を求めて読んだかということが大きく関わっている」と前置きして次のように解説頂きました。

*人々は「源氏物語」に、何を読んできたか。一般的には雅やかな王朝のラブストーリーとして読まれているが、これまで、時代やその人の立場によってさまざまな評価があった。

*鎌倉から平安時代にかけては、仏教がその時代を支配した。その仏教の視点から「源氏物語」は、紫式部が妄想を持って創りあげた退廃的・反仏教作品で、その罪は深く、紫式部も光源氏も共に地獄に落ちる、という評価があった。

*その一方で、「源氏物語」に登場してくる人たち、とりわけ長生きをした人たちは最後に出家する。つまり仏教の教えを説くために書かれたのが「源氏物語」で、仏教普及にプラスとなったという見方もある。

*また、儒教の信奉者には、「源氏物語」は、儒教の最高の道徳である仁義の道を説いている。主従の付き合い方や人の振る舞いを通して、完成された道徳人を目指すストーリー、という評価もあった。

*同時に、「源氏物語」が後世において、新しい文芸を創りだす時の素材として頻繁に利用されたことを無視できない。収録和歌の一部を後の世の人が自分の詩歌に引用して良くみせようとした「引歌」なども数多い。

堤講師は「そのほか、内容の一部を自己のメッセージとして発信したり、個人や家の存続の為に中味を書き換える、など、実にいろいろな評価や、内容利用がありました」と締めくくって、全48回に及んだ堤源氏講座を終えられました。

この日はこの後、「堤源氏フィナーレの会」が開かれ、サンドウイッチを食べながら、たくさんの受講者の方が受講の感想や先生への謝辞を述べられました。

頂いたご感想の一部を紹介します。
*源氏物語を読むの最後の講座で軽食を共にしながらの講義は素晴らしく、今後の受講者のキズナになったと思う。竹取物語が始まるのが楽しみにしています。
*平安時代の習俗など解説いただき、当時の様子がわかり楽しく聞かせて頂きました。

1学期終了にあたって

この日は「ふれあい塾あびこ」1学期の最終講座でした。1学期の各種講座の講師の皆様、各講座受講者の皆様に厚く御礼申し上げます。どうか夏を健やかに過ごされ、また9月からの講座にご協力、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
特定非営利活動法人「ふれあい塾あびこ」理事長 多田正志
〃 塾長代行 秋田桂子