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ふれあい塾あびこレポ-ト
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2008/12/16のBlog
12月15日、ふれあい塾あびこ特選公開講座を我孫子市生涯学習センター「アビスタ」で開催した。従来から当塾ではレクチャー形式のコンサートを開催してきたが、お陰様でいずれも好評である。本日のタイトルは『「椰子の実」から始まる世界旅行』、サブタイトルは「音楽好きな姉妹と世界の歌とピアノを追って」である。お姉さん役のピアニスト川瀬葉月さんと妹さん役の声楽家(リリコソプラノ)矢口智恵さんのお二人が世界旅行にご案内するというのが本日の企画である。お二人は共に桐朋学園大学で声楽を学んだ、気心の知れたペアーである。
第一部が始まった。矢口さんが白い日傘をさしてご登場、さあ、どこへ行きましょうか。先ず日本からスタートだ。矢口さんが解説を交えながら次の3曲を歌う。1曲目は皆様ご存じの「椰子の実」(作曲:大中寅二、作詞:島崎藤村)。
2曲目も日本の歌、「お菓子と娘」(作曲:橋本國彦、作詞:西條八十)。爽やかで明るいシャンソン風な曲のあとはいよいよ海外へ、最初に訪れたのはフランスだ。
3曲目としてオペラ“ファウスト”より『宝石の歌』を歌う。
その後、フランスからポーランドへと旅は続く。4曲目の「小犬のワルツ」(作曲:ショパン)は川瀬さんのピアノ独奏である。馴染みのある曲に、会場の空気も和んでくる。
ポーランドから次はオーストリアへと向かう。5曲目の歌は『エレンの歌 第三(アヴェ・マリア)』(作曲:シューベルト)。主人公の女性、エレンが湖のほとりの岩の上で、マリア像の前にひざまずいて、父の罪が許されることを祈る歌です、と矢口さんの解説。よく知られた『アヴェ・マリア』を、目を閉じて聞いていると、エレンの願いがハイランド地方の丘を越えていくような気持ちになってくる。矢口さんのよく伸びる歌声が素晴らしい。第一部の終りには矢口さんの指導で会場の皆さんが「椰子の実」を練習した。
15分の休憩をはさんで第二部に入った。
6曲目は再び日本の歌「風の子供」(作曲:中田喜直、作詞:竹久夢二)。
更に世界旅行は日本からチェコへ向う。7曲目はオペラ“ルサルカ”より『月に寄せる歌』。水の精「ルサルカ」が自分の思いを月に寄せて歌う曲だ。
チェコからハンガリーへと旅は続き、8曲目として『緑の森』(作曲:ゴダーイ)を紹介した。ハンガリーの民俗音楽の旋律である。
コダーイはパリでドビュシーの影響を受けたという解説に続き、旅は再びフランスへ。
9曲目は川瀬さんのピアノ独奏で『2つのアラベスク 第1番』、ピアノによりイスラム美術の一様式である幾何学的文様を表現して頂いた。
舞台はフランスから大西洋を渡りアメリカへ。10曲目は“マイ・フェア・レディー”より『踊り明かそう』を歌って頂いた。
更にイタリアへと飛ぶ。11曲目はオペラ“ジャンニ・スキッキ”より『私のお父さん』だ。恋人との結婚をパパに訴えるラウレッタになりきって歌う矢口さんにひときわ大きな拍手が送られた。
プログラムの最後は会場のお客様と矢口さんによる『椰子の実』の合唱だ。練習の成果は出たのであろうか。
アンコールは舞台をロシアへと移す。曲は『ヴォカリーズ』(作曲:ラフマニノフ)。ヴォカリーズ=母音唱の性質上、「あ」のみで歌われ、ラフマニノフの曲は数多くあるヴォカリーズの中でもっとも有名な曲だという解説があった。旋律が心に沁みる。
約2時間のレクチャーコンサートは歌とピアノで、日本、フランス、ポーランド、オーストリア、チェコスロベキア、ハンガリー、アメリカ、イタリア、ロシアと旅してきた。本日ご来場のお客様には十分楽しんで頂けただろうか。アンケートの結果、
「開演から意表を衝いた姉妹お二人のお芝居がかりの演出に感心させられました」
「歌唱、ピアノ演奏ともに楽しめました。全曲原語で暗譜はすごいこと」
「歌・ピアノとも良かった。また、選曲もバラエティーに富んでいて楽しむことができた」
など大変好評だったようだ。(佐)
2008/12/14のBlog
市民カレッジ「我孫子を知る」コースは、5月下旬にスタートしました。以来、月2回のペースで講座を続け、本日、最終日を迎えましたので、今日の会は、‘締めくくりの話し合いの場’といたしました。後述の通り、話し合いは大いに盛り上がり、私ども運営サイドとしても喜ばしい‘閉級日’となりました。

 話し合いに先立って、我孫子の文化を守る会会長として活躍されている三谷和夫氏に、「わが街あびこを考える」というテーマで、我孫子の歴史の総括をしていただきました。三谷氏は冒頭、‘町起こし、人起こしをさらに進めるべし’と強調されましたが、それには、ここに住む住民各位が、我孫子が優れた文化遺産に恵まれていることを、より深く知ることが肝要だと話されました。たとえば、明治以降の当市の歴史、文化といえば、白樺派の存在、活躍に脚光が集まっているのが現状だが、実はそのほかにも、岡田武松を初めとする、錚々たる人材が輩出し、地元の文化向上に力を尽くしたことなどは、もっと知られてしかるべしと指摘されました。
また、(イ)遺跡などの文化遺産を案内する標識を大幅に整備する、(ロ)‘将門連合’の結成や姉妹都市づくりを図る、(ハ)伝統ある布佐地区の衰退化に歯止めをかける、などの点も提唱されました。

続いての本コース全般にわたる締めくくりの話し合いには、三谷和夫氏と並んで、前回、市民活動に入ったいきさつなどのお話をしていただいたNPO法人ディヘルプ理事長の森谷良三氏にもご陪席いただきました。また会の途中からは、我孫子市教育委員会生涯学習部次長兼我孫子市公民館長山根雄二氏も陪席されました。
司会を務めた本塾多田副理事長から、まちづくりについての意見、質問を求めたところ、次のような声が活発に寄せられました。
▽当カレッジにおける、テーマの選択、講座の内容、運営に満足、感謝している(複数の方が同趣旨の発言)。▽当講座の存在が一般には殆ど知られていない(もっと効果的なPRに努めよ)。▽当講座の千円という参加費はいかにも安すぎる。市財政窮迫の折だけに引き上げるべし。▽より学習するための、ステップ・アップの方途を知りたい。▽市の職員や学校の教師がもっと我孫子のことを知っていてほしい。▽市の文化活動が我孫子地区に集まりすぎている点を是正せよ。

 このように、意見、要望には、市当局に対するものが過半を占めました。これらは、公民館を通じて、市サイドに伝えられるわけですが、その一部が、途中より会に出席された、公民館館長に直接届いたことは意義深いことだと思います。

 この一方、前出の森谷氏は、「定年後にボランティア活動を志向する人は多い。そういう方は自ら確固とした目標を持って迷わず進んでほしい」と熱弁を振るわれました。ボランティア活動の盛んなこの我孫子市においても、際立った活動成果を挙げているサークルのリーダーの述懐だけに、ご発言の意味は重いと痛感しました。

 このように話し合いが進んでいくうちに、‘こうした勉強をさらに進めよう’という機運が一気に盛り上がってきました。そこで、我孫子市公民館にはそれを側面援助する「継続学級」という制度があることをお伝えし、山根館長も閉級のご挨拶で「ぜひ、継続学級を通じて、学習を深め、地域社会参加もお話合いただきたい」と呼びかけられたため、早速講座終了後に、有志の方による継続学級についての検討が行われていました。単なる文学歴史講座でなく、地域参加、地域活動のきっかけ作り講座にしようと企画した当塾としても大変嬉しいことです。(久)
2008/12/09のBlog
[ 14:13 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
本日は、今年最後の12月俳句教室の日。冷え込んだ朝だったが、皆さん元気に次々と登塾された。この日は、見学希望の高野山のSさんが参加され、ご一緒に健康体操、選句に入られた。

今月の兼題は、「冬枯れ」と「師走」。計53句の投句があり、いつものように1人5句(うち1句特選句)の選句が進み、高点句の選句理由、作者の説明、ついで全句の講師講評が行われた。

両兼題句とも、カメラに収めきれない枯野の広がり、人影のない枯野の手賀沼、といった叙景の名句と、年末には母の声が尖ってきた思い出、師走の雑踏の中にいながらおそう孤独感、といった抒情の佳句が入り混じった。また、冬枯れに新しい生命を見つけた前向きの句、長寿を祝って間もなく死去した俳句仲間を詠んだ句、などにも点数が集まった。
「今月もいい句がそろいましたが、まだ季重なりや、字余りが目立ちます」と神長講師。講評後は、質問回答を含めて、これらについての解説があった。

なお、神長講師は、今年度NHK全国俳句大会への応募で6句(応募約3万句)の入選が内定したとのこと。1月の大会でNHKホールの檀上に登場されることを期待したい。

次回1月句会の兼題は「破魔矢」と「日脚伸ぶ」。

午後は囲碁同好会。(多) 
2008/12/07のBlog
[ 11:23 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
きょうは麗澤大学外国学部教授 三潴正道先生をお迎えし「岐路に立つ中国と今後の日中関係」と題しての公開講座。北京五輪終了後、米国発世界経済危機の影響を受け、国内外経済で大きな試練に立たされている中国が抱える問題点と取り組みについて解説いただきました。

冒頭、先生は‘08年年頭の温家宝首相の「改革開放後、最も厳しい1年になる」の言葉を引かれた後、
1.経済発展の踊り場→産業構造の転換 ― 視点:日本との比較―労働者の質の転換問題。
2.都市と農村の格差問題 ― 視点:戸籍問題と社会保障。
3.景気の引き締め ― 視点:過剰投資の抑制と業種別再編の誘導。
4.世界同時不況の影響→方針の大転換-視点:景気の抑制から景気刺激へ。
5.中国の強み - 視点:巨大な消費市場と豊富な資源。
6.今後の日中関係 - 視点:環境対策等の先端技術を日本から学べ。
の6点に大別され、データと事例をふんだんに駆使されてのお話でした。
1.産業構造の転換事例では、「珠江デルタ経済圏」を例に、顕著な人件費上昇による労働集約型産業の再配置が、マカオを加えた「大珠江デルタ」生活圏構想への広がりを見せていること。元高と産業構造転換対策で、‘07年の汎珠江経済圏フォーラム兼商談会を契機にASEANや台湾も包含する広域経済圏の形成が進行中であることなどを挙げられ、国境を越えての電力融通化をはじめとする経済活動が広域に人民元化を進めているとされました。また、労働力需要のミスマッチが「三重苦」の形で顕在化していて、①‘07年新卒者の就職率70%が示すように、大学で教えていることと世の中が必要としていることのミスマッチから、本科生と技術を手にした専科生との初任給の逆転現象を生んでいること。②産業構造の転換によるリストラと、③農村からの余剰労働力の流入が再就職や就業できない現実が「40、50現象」として社会問題になっているとのことでした。

2.都市と農村の格差問題では、経済格差や流入人口等を包括した社会問題になっている三農問題(農村、農業、農民)を卑近な例として、交通事故補償が農村戸籍と都市戸籍では、1/10の格差がある現実や、肺結核患者450万人・エイズ患者65万人のほとんどが農民であるとのこと。

3.景気の引き締めでは、住宅産業と繊維産業を例に詳しく説明されるとともに、住宅問題で“温州炒房団”と呼ばれる悪名高き温州商人が中国全土の大中都市に集団で乗り込み、手当たり次第に不動産を買い付けてバブルを煽ったことなどを代表例として挙げられました。

4.世界同時不況の影響を受けた方針の大転換では、一党独裁の強みもあり、景気抑制から景気刺激策への転換が早く、金利の引き下げ、輸出還付金の復活、公的資金の注入、最低賃金上昇の凍結、銀行の貸付制限の緩和から中小企業への支援、公共事業の前倒しなどの施策が次々に打たれているとのこと。

5.巨大な消費市場と豊富な資源を有する中国の強みが、鉄道・道路・港湾・航空のすべてにわたる公共投資の前倒し施策を可能にし、その実施例として、青海チベット鉄道建設が急がれた背景を語られました。観光開発は表向きの理由で、その界隈の未曽有の地下資源開発を急ぐ当局の思惑があり、マスコミが書けないチベット騒乱の根もそこにあるとのことでした。

6.人民日報に載る日本に関する記事は‘07年以前では日本を非難する記事が80%を占めていたものが、北京五輪後では6%に激減していて、日本を報ずる内容も環境対策などの先端技術は日本に学べとするものが主であるとのこと。また、見方によっては拝金主義ともいえる中国人気質からは想像し難い記事として、北京五輪で金メダルを何個獲ったかが問題ではなく、一流のアスリートたちが如何に努力して競い合ったかを評価すべきだなども散見されることが披露されました。
最後に先生は、北京五輪は8月に終わったが、それらは終わりでなく始まりであるとされ、2050年に先進国並みになるという大目標に向かって、農業では実現できない13億国民の先進国並みの生活レベル実現に豊富な資源を駆使して各種の産業・公共事業を民間の活力“社会力量(Private-sectorvitality )”により可能にするためのビジネスモデル作りを、内陸を含めた各地に展開しているのだと結ばれました。

講座後のアンケートには“新聞では得られない中国の広い実情を報せてもらった。”“隣の国ながら知っているようで知らない現代の中国の動きを少し垣間見ることができた気がしました。”などの感想が寄せられ好評でした。

午後の同好会は会場を移しての“太極拳”でした。(足)
2008/11/29のBlog
[ 16:34 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
1 日本の衣食住は、米と野菜を除く大半を海外調達に依存している。日本国土の70%が山林であるにもかかわらず、木材を輸入している現実がある。ではこれらは何処から運ばれてくるのか、アジア・大洋州・中東が主たる三大積み出し地域である。
そしてその輸送手段は、<空>=航空貨物が0.3%で残り99.7%が<海>=海上輸送で行われている。ほぼ100%近いものが海上輸送でおこなわれており、
鉄鉱石をバラ積みで運んでくる船
30万トンの原油を運んでくる船(船底が二重構造・東京タワ-と同じ333mの最上川)
液化天然ガスの体積を600分の1に圧縮して運んでくる船
世界の標準インフラになっている、8,000から10,0000個のコンテナを運ぶ船
をスライドで見せて頂きました。

2 世界の海上荷物の動きは、運んだ量×運んだ距離=トンマイルという指数で表される。2000年以降、トンマイルは右肩上がりの傾向を見せており、その理由は中国を中心とするアジアでの鉄鉱石の輸入によるものである。なかんずく中国のウエイトは80%以上を占めており、中国の輸入の増大が世界の荷動きを押し上げている。
ここで東京の海上コンテナタ-ミナル(東京ド-ムの5.5倍の広さ)を紹介、全てのコンテナを世界標準に統一することにより、物流のオペレ-ションが上手く運ぶ仕組みを開示されました。
世界のコンテナの荷動きは、アジアと欧州・アジアと北米北米と欧州の3大ル-トがある。がビジネスとしてはアジア域内の荷動きに注目しており、中心にいるのが中国から日本に入ってくるコンテナ量の増大である。量の増大は港の扱い高に比例しており、シンガポ-ル・上海・香港などアジア主要港湾でのコンテナ扱い高は大変な伸びを示している。
中国を中心とするアジア新興国の海運が伸びるにつれて、造船業も成長。従って需要も多くなり、用船も多くなり、船価も上がったという循環がある。
きょうの公開講座は、我孫子市台田に30年お住まいで 元川崎汽船社長 崎長保英氏に「ライフラインを守る外航海運」と題してご講演頂きました。崎長講師は、冒頭で、「天璋院篤姫の時代は、衣食住の全てが100%国内自給であったが、その輸送手段として、国内での水運・海運が盛んだった」と説明され、その水運・海運のシンボルとして、手賀沼に注ぐ大堀川にある常夜灯をスライドで紹介された。
そして、衣食住の国際化、国内自給率の低下に伴って海外を対象とする外航海運がどう展開し、いまどうなっているかを、
1 日本の貿易と海運
2 世界の海運の状況
3 海運企業がいまどういう状態になっているか
4 日本海運が直面している課題
5 洋上のバカンス=客船クル-ジング
の順で、以下のようにご説明頂きました。
3 売り上げで見ると、日本郵船・商船三井・川崎汽船の3社は世界の中で2・3・4位を占めている。その理由はノン・コンテナの扱いが多く、自動車輸送船部門が中心にあるのが特徴である。船底が13層からなる、6000台積みの自動車専用船のスライドを見せて頂きました。
サブプライム問題から派生した金融危機への当面の影響として、コンテナ部門の扱いは既に落としており、その数とサ-ビスの圧縮も始めている。需要と供給のマッチングがポイントだろう。ノン・コンテナの自動車輸送も急減することは予想され、係船や需要を抑えるなどの対策が今後の解決すべき問題と捉えている。中期の与える影響としては、造船会社や船会社に資金がつかなくなって、船齢の古い船舶がスクラップ化されていくだろう。コンテナ輸入量も、消費不況に影響されて下がっていくだろうと予測している。

4 円高などによる競争力の低下から、外航における日本船籍船は2,200船程度だったのがわずか92船となっており、日本人外航船員の数も昭和49年に57,000人だったのが平成18年度では2,650人にまで激減している。当初 韓国人が多かった外国人船員は今、フィリピン人やインド人が多く、船籍もパナマ船籍やリベリア船籍の船で運航されているのが現状だそうです。そこで日本国は海洋基本法の中に、日本船舶の確保と日本人船員の育成と確保の項目を盛り込みました。が、これは時間と経費のかかる問題であり、早期解決に結びつくものではありません。そこで日本船籍船であればトン数あたりの標準課税適用が認められた、が多くの経済的な効果は期待できない。
海上輸送における環境保全に関しては、燃料効率で10年間で40%減の技術開発に成功しており、エンジン・船体・運航方法の三つで追加として種々の対策をしている。
ある時期マラッカ海峡で多かった海賊問題は下火になり、現在はソマリアのアデン湾での海賊行為が世界を煩わせている。安全海路確保としてのパトロ-ルは行っているが、無政府状態の環境下では効果も難しい。船主協会としても警護パトロ-ルのみならず、(正当防衛)のための行動の可能性をもお願いしている状態だそうです。

外航客船によるクル-ジングはトライ&クル-ジングを含めて、乗客数は伸びている。極めて異国的な雰囲気の中で、種々の愉しさを感じて頂ける船上生活をぜひお楽しみ頂きたい―とされて、お話を終えられました。

フロア-からは:「外航船員への関心を高めるための方策・外国人船員に対するトレ-ニングのあり方」、「輸送距離の長さと環境保全の関係―とくに水平分業との関連」などの質問がありました。
また、アンケ-トからは:「中国、韓国の発展・進出ぶりには驚きました。いつでも昔のイメージが強く教育の影響の恐ろしさを痛感しております。タンカーの大きさにもびっくりしました。自動車運搬船等わかり易いお話でした」、「門司に生まれ育った身として海運にはとても興味がありましたので本当に楽しく聴かせていただきました」、「外航海運の現状の問題点を少しばかりですが理解できました。これからがまた大変な時代に入ったようですがライフラインを守ってゆかれることをお願いいたします」、「図・グラフで説明され分かり易く理解できました。直面する我が国のライフラインを守る外航海運の危機的問題を啓発される内容で大変参考になりました」などの感想を頂きました。

午後は場所を替えての読書会、充実した時間を過ごす事が出来ました。