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2017/12/14のBlog
12/13市民カレッジ「我孫子を知る」コース第12回・アンケート調査と継続学級

 5月から始まった当市民カレッジは本日、最終回を迎えました。市民活動についてのアンケート調査を前半で行い、後半では継続学級の呼びかけなどを行いました。

<アンケート調査「我孫子での地域活動についてのお伺い」について>
 当塾理事長の多田正志氏から、この調査をする背景について以下の説明があり、その後各質問事項について説明しながらアンケートに記入していただきました。
▽この講座後半冒頭で青木副市長は「市民サイドからの要望が多様化、肥大する一方で、市の財政状態は逼迫しており、行政サービスを民と官とが協働して担う“新しい公共”の時代を迎えている」と強調された。
▽しかし、民の中核になるべき市民活動の分野では、これに対応する力が低下している団体が多い。基本的な理由は、メンバーの高齢化、減少、後継者難など、ヒトの問題で、特に担い手不足は深刻である。このため、これまでいろいろな担い手対策をとってきたが、新しい市民活動参加者は10年ほど前がピークで、その後は、低調のままである。
▽これを打開するには、より的確な担い手対策が必要だが、その前に、この10年余りの社会的、経済的変化のもとで、市民、特に定年退職市民の市民活動に対する意識はどう変化しているか、そしていろいろな担い手対策はどう評価されているかを調査する必要があると考えている。その一環としてこの調査へのご協力をお願いしたい。

<継続学級の事例紹介について>
 継続学級とは、当市民カレッジ「我孫子を知る」コースを受講された方々が、当講座に
関連した学習の継続を希望される場合には、我孫子市が一定の応援を行うシステムです。
ただしこの支援を受けるには、希望者が15名を超えることが条件となっています。
 本日は、この希望者を募集するに先立ち、公民館担当者からは‘出前講座’について、また平成23年度受講生だった新井利雄氏からは、現在も活動している継続学級について報告して頂きました。
新井氏は、6年間も活発に活動が継続している理由や年度ごとの学習内容などを具体的に、詳細に話をされ、受講生には大いに参考となりました。
 この後、継続学級への参加希望者を募ったところ、13の方が参加の意思表示をされ、態度未定の方もおられ、継続学級の成立が濃厚となりました。

 最後に、我孫子公民館館長・丸山正晃氏から、「みなさまには今回の受講を地域デビューのきっかけとして頂きたい。また、受講者同士が共に学んだこのご縁をますます深めて頂きたい」との閉級のご挨拶がありました。

 以下に、アンケートの一部をご紹介します。 (佐藤明)
 ・これからの生活に役立てながら地域のためになることを少しずつ考えていきたいと思います。
 ・一人でも使える出前講座があるので、是非学びたいと思いました。

2017/12/12のBlog
[ 02:43 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
もう一つの古典文学(4)
散逸物語「嘆き絶えせぬ」の復元
國學院大學講師・文学博士 堤 康夫氏

堤康夫講師は「源氏物語から前の時代に存在していて、今の私たちが読むことのできる古典物語は、『竹取物語』『伊勢物語』『源氏物語』などわずか七つに限られています。平安・鎌倉時代にはもっと多くの物語が作られ、読まれたあと、次々に闇に埋もれて行きました。こうして文学史に登場せず、闇の彼方に消え去った物語を散逸物語と言います。きょうはそんな散逸物語の一つ、『嘆き絶えせぬ』を、わずかに残された断片的な資料から復元してみましょう」と前置きして、その源となった作品のご紹介など、以下のような解説をしてくださいました。

1.悲恋物語である「嘆き絶えせぬ」を復元する資料は『風葉和歌集』。
この中に250の物語が含まれている。そして作品の名と記された人の名の間に入っている、言葉書きが復元のヒントである。例えば「嘆き絶えせぬの女御」とあればひとつの登場人物に過ぎないが、「嘆き絶えせぬ大将」と繋がっていれば主人公の男性である。『風葉和歌集』には「嘆き絶えせぬ」の歌は三首のみ、つまり現存しているのは次の三首しか無い。

*巻第九 哀傷 644
神無月のころ、前の皇太子が喪服を脱いでいたおり、さっと時雨が降ってきた。涙で濡れた袖を取り替えても時雨の中では乾す間もない。キーは神無月、前坊、時雨、嘆き絶えせぬの麗景殿の女御。

*巻第十二 恋二 853
大将が久しく来ない、いまかいまかと真木の戸で明けゆく空を見上げるのみ。キーは時雨、神無月、独り寝、嘆き絶えせぬの中宮の宰相。

*巻第二 恋二 935
麗景殿の女御と共に、石山寺へ行こうと忍んできた。ここはどこかと聞けば、逢坂の関と聞く。
遂に来てはいけない逢坂の関を、超えてしまった。キーは、神無月、時雨、あふる涙、嘆き絶えせぬ大将。

2.「十月・時雨・非婚」のキーワードは、ほかに後拾遺和歌集、続拾遺和歌集、新千載和歌集にも、そろって入った和歌が存在する。

3.「源氏物語」が「伊勢物語」の影響を受けたように、「嘆き絶えせぬ」物語も「源氏物語」の影響を受けているのではないか。935の大将は=光源氏のことであり、644の麗景殿の女御は=六条院のことではないかと推測した。「源氏物語」には光源氏と六条院の恋のなれ初めの章がなく、源氏物語には欠けているなれ初めの部分を創作して「嘆き絶えせぬ」に書き記したのではないか?

4.タイトルの「嘆き絶えせぬ」とはいったい何なのか?この七文字は和歌の一節ではないか、と推測してみた。しかし「源氏物語」には、該当する和歌はない。和歌は無いが「源氏物語 篝火巻」に、絶えせぬほのほ、苦しき下燃の記述があった。「嘆き絶えせぬ」の記述を「源氏物語」に置き換えると、合致することが分かった。

「以上、嘆き絶えせぬ物語の三首の和歌を材料に、現存する書物や資料から検証した結果、私は源氏物語と嘆き絶えせぬ物語は補完する間柄にあると推測しました。たった三首の歌を基に復元を図ったわけですが、何とも奥の深い推察のプロセスでした」と結ばれて堤講師は解説を終えられました。

2017/12/08のBlog
12/7現代中国最新事情
19全大会以後の中国、ふたつの百年目標を見据えて
麗澤大学客員教授 三潴正道氏

歯切れのいい口調で、明解にいまの中国事情を解説下さる人気の三潴正道講師。今回は「中国共産党第19回全国代表大会の結果について、様々な観測、解説記事・評論が飛び交っていますが、権力構造からの分析に止まらず、二つの百年目標に沿って、社会・経済・文化各方面でどんなうねりと変化が起きつつあるのか、その中で日中関係をどう捉えたらよいのかを分かりやすくお話します」と前置きされて、次のように解説下さいました。

*習近平の権力構造が確立した現在、党大会終了後にマグマの如く勢いよく動き出した中国の潮流。日本の企業が、この大きな流れに乗るような布石や動きを具体化しているか?どういうプロセスを経て中国が今こうなったのか、理解しているのか?<木を見て 森を見ず>に陥らないために、習近平政権が時間を掛けて手を打ってきた<トラもハエも叩く>行政改革を知ることが必要。

*2014年の秋の党大会で政府と市場の関係を<可視化する>とした決定は、具体的に進化している。
―許認可権の地方行政への委譲
―但し管理は厳しく
―様態はサービス型
―権力、責任、免責の有視化
―仲介業務や地方の許認可権への、中央からの口出しの制限
―全官庁統一型の許可証の発行
―個人と企業の信用への取り組みと、インモラルの排除の徹底
―国と民間による、資産の混合所有の推進

*習近平政権は何をしようとしているのか、大きく眺めてみると悠久の歴史に彩られた中国の伝統文化を、再構築することにある。
―中国の伝統文化を世界に知らしめる仕組みを作り、中国を<文化強国>にすること。
―培われてきた中国文化の根源を突き止め、学問的に定義付けること。
―伝来の古い文化を今の世に融合させ、確実に応用すること。
―中国文化を諸外国に知らしめると同時に、諸外国の文化とも共存すること。

三潴講師は、後半では「中国経済のモデルチェンジを支える伝統文化再構築への試み」をテーマに、人民日報に発表された中国伝統文化に対する基本認識をフォローされて、「中国文化は異なる文化や文明を吸収して、夫々の独立性を認めながら大きく成長して来ました。その背骨にあるのは孔子の言う「和して同ぜず」であり、お互いに親和して共に大きく羽ばたこうというのがこれからの中国の文化の方向と言えます。「和して同ぜず」、これが中国との合弁事業やM&A事業の成功のキーワードといっても過言ではありません」と結ばれて解説を終えられました。

いただいたアンケートの一部をご紹介します:
*ハード面での改革を進める中国について今までの講義で教えていただいていたが、今回は中国の文化的な底力を思い知らされた。振り返って日本国の現状は…、中国はボトムアップもすごい。
*いつも最新の中国情報をご説明頂き、ありがとうございます。マスコミでは報道されないような情報で、いつも目からうろこです。ただ中国の豊かな文化や発想が、現代の中国人の日ごろの態度に活かされてないのが不思議に感じられます。

2017/12/05のBlog
西洋史再訪⑩「ローマ帝国」の衰退と滅亡
首都大学東京准教授 高橋亮介氏

人気の高橋亮介講師による西洋史も10回目、「あれほど栄えたローマがなぜ衰えたのか、最後は本当に衰退なのか 滅亡だったのか」について、古地図や資料をもとに以下のように解説して下さいました。

*紀元前8世紀に建国されたローマは、王様の乱世が続いた。ごうを煮やした貴族が王様を追放して、国の行く末を決める共和政となった。

*ローマ建国当初の共和制の時代は、ローマ帝国の領土拡大に伴う混乱と内乱の時代であった。共和政の任期は一年で、選挙に勝つための激しい権力闘争が続いたが、オクタウイヌアスの勝利により内乱は終結し、元首政が成立、2世紀にわたる「ローマの平和」時代となった。

*外敵との大きな戦争や帝国を揺るがすような内乱・反乱も経験しない「ローマの平和」の時期。
「ローマの平和」とは、『ローマの下についていれば安全と平和は保証される』という御旗の時代であった。ローマの文化を取り入れ、ローマの文化を継承する人々には『ローマ人になること』が認められ、価値観と豊かな物質感を組み合わせた帝国の支配が為された。

*地中海全域を支配下におさめたローマ帝国の安定と繁栄は、後2世紀末から陰りを見せはじめる。皇帝が二年に一回づつ代わっていくシステムは、外敵の侵入に対抗する有効な仕組みとはならなかった。野蛮人の襲来にどう備えるか、野蛮人の存在をどう扱うかで徐々に分離する兆しが表れてきた。

*ディオクレティアヌスの超人的・合理的施策によって混乱は収束するが、それは彼一代で終わってしまう。キリスト教という宗教的対立や退位後の三人の息子たちの混乱と内乱、異民族の襲来の恐怖などによって分割や分裂が進んでいく。いわば、「帝国をひとりの人間が統治することの無理」を悟る時となる。

*そしてローマ帝国はゲルマン民族大移動の混乱により、最終章を迎えることになる。
外敵に押され、兄弟同士で皇帝の地位を争い、国が分割し分裂していく。一方で、外敵人の襲来におびえながら生きて行く民。栄えから衰退、衰退から滅亡へ向かう暗い時代となってしまう。

*これを研究者たちはどう捉えたか?
<気候や病気、宗教の影響などの内的な理由によるものとする説。或は、ゲルマン人を中心とする侵襲などによるとする外因説。最盛期から見ると衰退と映るが、その最盛期とはなにか。いやいやそんな言葉遊びでは無く、実際に侵入され破壊された現実を見るべき。>
現代においてもまだこのように諸説や諸見解があり、活発に論議されている。

以下、頂いたアンケートの一部です:
*ローマ衰退に関する見解の数々についてのお話が、とても新鮮で面白かった
*ローマ帝国の衰退と滅亡が、なんとなく理解出来ました。ローマ帝国はキリスト教で成り立っていたと誤解していましたが、そうでなかったことがわかりました。次はローマとキリスト教の関係について、知りたいと思いました。なぜローマがカトリック教中心になったか知りたいです。
2017/12/01のBlog
「ブナ林に遊び ブナ林に学ぶ」

本日は、我孫子市の市民活動イベント「市民のチカラまつり2017」のプログラムの一つとして、25日(土)10:00~11:30、けやきプラザ7階 介護実習センター研修室で標記の講座を開催しました。一般市民向け広報を通じて、日ごろ、当塾を受講されない方々に聞いていただくのが目的で、満員の盛況になりました。

講師は、我孫子市在住の“ブナ博士” 坪田和人氏です。坪田氏は平成21年5月以来のご登場で、いま夏場にお住いの福島県会津若松のブナ林の拠点からの引き揚げ早々の講座となりました。

坪田氏は、以下のタイトルに沿って、美しい映像とともに明解な語り口で、ブナとともに生活していらっしゃる姿を示してくださいました。
1、30年の足跡‥研究には10年は取り組む必要があると思い、日本中のブナ林を訪ねた。その後、会津若松を拠点とし、じっくりと何度も訪れた。
2、ブナの命の物語‥ブナの生態系についてそこからブナの賢い生き方を学ぶ。
3、ブナ以外の命の物語‥ブナ林の中でトチノキやハウチワカエデ、ユキツバキなどの樹木、あるいは大型動物(ツキノワグマ)や昆虫(エゾハルゼミ)などとの共存の仕方などを深く知る。
4、ブナのライフスタイル‥早春から冬まで12の季節のそれぞれの魅力を感じる。
自然は奥が深い。何度も訪れて理解することが大事である。
5、ブナ林に学ぶ‥ブナは生きる環境を決め、考えて賢く生きている。森の中でブナになりきる。森の中で演じられている遊びに参加させてもらう気持ちである。

最後に坪田氏は「年を取って何が大事か、それは『自然と遊ぶこと、命ある生き物と語り合うこと』です。そして子どもたちを、まず森に連れて行くこと。目の輝きが違います」と結ばれました。
市内在住の講師をお招きし、定年後の素晴らしい生き方を学ぶ良い時間となり、ブナに対する知識と愛情の深さに圧倒される思いでした。 (秋田桂子)
アンケートにも以下のように、感動のコメントが並びました。
・“恵みの森”只見に来年是非行ってみたいと思っています。
・自然の賢い営み、人間界との違い‥考えさせられた。
・ブナ林の美しさ、ブナについての説明が詳しい。 
・ブナへの愛情を感じました。
・坪田先生の話に引き込まれました。
・30年間、ひたすらブナの生態を見続けるという一途なライフワークの追及にただただ関心敬服します。 
・ブナは神様です。先生のお話で判りました。

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