『リア王』稽古場日記(2/22日)

2月22日(日)13:00〜20:30
執筆者:小林清秀(客演)

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・立ち稽古 5幕他

昨年の
「間違いの喜劇」に続いて客演させていただきます
小林です。

“間違い”から8ヶ月しか経っていないのに、
世の中の様相は悪い方に一変してしまって、
心ならずも、悲劇「リア王」が
より意味深いものになった気がします。

稽古も立ちに入り、私も
たぶん他の出演者も
苦悩の真っただ中にいます。

稽古場は、ある意味
傷つけ傷つけられる場ですから
当然涙も流れます。

僕らはそういった場には慣れているのですが、
じゃあ若い人たちにどう乗り越えてもらうかと考えました。

まぁベタではありますが・・、
東京で生のゴッホの絵を見たとき、
やはり衝撃を受けました。
ゴッホの絵筆を握る手ににじむ
血が見えた気がしたからです。
本を読んで感銘を受けたとき、
作者が血を流しながら書いているさまが
浮かびました。

感動や衝撃は、
血を持って与えうるものだと
僕は理解しました。

僕らが流しているのはせいぜい汗や涙です。
僕にも汗や涙を惜しみなく流す覚悟が必要です。

お客さんに血の色を感じてもらうために・・。