AAF的東北アートツーリズム紀行(3)〜いわき映画祭への道〜

午後7時。ぽつぽつと10人ぐらいの方が集まってきて、ほぼ定刻どおり、
Alios plants! × 映研
「いわき映画祭への道」
その2「地域映画を作った市民プロデューサーの話を聴いてみる」

が始まった。

(以下、アリオスHPから引用)
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アリオスや公園、街をつなぐ活動など、常識にとらわれないさまざまな活動の種について、自由に話し合う企画会議「アリオス・プランツ」からうまれた活動「いわき映画映像研究部」略して「映研」。

湯本「三函座」の清掃活動や、定期的な会議を続ける中、仲間も増えて来年2月の開催を目指す「映画祭」も現実味を帯びてきました。そんな中で、地域での映画映像づくりについて、まずはアーティストや地域映画づくりの先輩の話を聴いてみようというのが、今回の企画です。
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先ほど見学したあの「三凾座」(右の写真:再掲)で清掃活動をしているメンバーも、目の前の受講者さんの中にいらっしゃるのだろうと思うと、少し親近感を感じる。

まずは、私のほうから、近江八幡での「映像で地域を元気にする」プロジェクト事例をいくつかご紹介した。

●農村再生ドキュメンタリー映画「ほんがら」

●子ども映画づくりワークショップ「タイムカプセル・アドベンチャー」

●市民参加型ドキュメンタリー映画づくり企画「遺言YUI-GON」

そして、地域で映像づくりをするにあたって大事だと思われることを総括し、約1時間のトークを終了。

その後、会場の皆さんからご質問を受け、分かる範囲でお答えさせていただいた。
あっという間に予定の2時間が終わる。

…あ!
作品DVDのデモ映像をお見せするのを忘れてた!! 
せっかく音響設備も準備していただいていたのに、申し訳ありませんm(__)m
 

受講していただいた皆さんへのアンケート結果を拝見。

「映研」というぐらいだから、「とにかく映画好き!」な方ばかりかと思っていたが、「映像で地域をよくしたい」「映画でまちづくりをしたい」と考えておられる方が意外に多くてびっくりしたと同時に、私の話が少しはお役に立てたようでホッとした。

ちなみに、映画「ほんがら」の制作プロセスから、完成・上映後の地域の変化までを詳細に記した本「ほんがら松明復活-近江八幡市島町・自立した農村社会への実践 (シリーズ近江文庫)」(右の写真)が、最近出版されている。「映画によるまちづくり」に興味のある方、ぜひご一読を。

終了後、若い受講者の1人とスタッフとで夜の街に繰り出し、遅めの夕食をとった。

いわき市の魚「メヒカリ」や、いわき名物「あんこう鍋」をはじめていただく。
地元の旬のものを地元でいただく。やはり、これが一番の贅沢。ごちそうさまでした!!

ひとしきり話も弾み、日付も変わろうかという頃、今日一日ガイドをしてくれた森さんと別れ、ホテルに戻って寝る。

…いやはや、それにしても長い一日だったなぁ。
そういや、昨夜は徹夜したんだったっけ。
明日からも、充実の日々が待ち構えているに違いない。
おやすみなさい!!

(次の記事へ続く)