追憶の満州旅行 〜第5日目〜

今日も快晴です!
90歳なのに一番元気はつらつなTおばあちゃんに、その元気の秘訣を聞いてみたところ、毎朝自分で体操をしているそうです。
その様子を撮らせていただきました。

そのあと、牡丹江第一人民病院に行きました。ここは、かつての聖林小学校跡地で、Tさん達日本人は、満州から日本に引き揚げる際、この小学校の体育館に終結したそうです。新しいきれいな病院の建物に建て変わっていて、当時の面影を残す建物はありませんでした。ここで、引き揚げの時の様子をインタビューしました。

続いて、牡丹江の駅前通りを歩くTさん達を撮ったり、道行くロバを撮ったりして、市内で早めの昼食を済ませた後、いよいよ最後の訪問地・虎頭へ向かって出発!

休憩しながらとはいえ、およそ7時間の長旅。
虎頭より1時間ほど手前にある虎林で、地元のガイドさんが1人合流し、総勢9人で虎頭賓館に到着したのは夜の8時ごろでした。牡丹江での一流ホテルと打って変わって、くたびれた簡易宿所のような田舎のホテルに到着。この辺の食堂は早く閉まるからということで、あたふたと夕食へ。ウスリ川のほとりの食堂で、Tさんが昔虎頭で食べたという、目の前の川で捕れた新鮮&巨大なコイの丸揚げなどをいただきました。…ここは観光地だからということで、かなりぼったくられてしまいましたが(汗)、でもまあ、おばあちゃんのなつかしの一品をこの虎頭で食べられたという経験はお金には替えられませんので、素直に感謝。

この店の一角には、「完達山」という地元の地酒などが陳列された棚があり、その中央に、なぜか「アサヒスーパードライ」の特大瓶が!すかさず、マツケンさんと記念撮影。

夕食後、寒いぐらい冷え込むなか、ホテルのご主人がボイラーをたいてくださり、温かいけど少々鉄さびくさいシャワーを浴び、堅めのベッドの重たいかけ布団にもぐって、夢の世界へ。

…虎頭より数段大きなまちになっていた虎林市内のホテルに泊まって、そこから車で虎頭へ通えばよかった、と後悔するも、あとのまつり。まあ、Tさんが63年前に味わった生活と比べればここでも天国同然。これもまた貴重な経験、ということで…。