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ひょうたんからKO-MA
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2009/05/27のBlog
AAF2007に参加し、昨年のコミュニティアート映像祭でも上映していただいた農村再生ドキュメンタリー映画「ほんがら」が、イメージフォーラム・フェスティバル2009にノミネート。

ゴールデンウィーク期間に東京で開催されたメインフェスティバルでは、観客の人気投票による『観客賞』を見事受賞!

さらに、京都に会場を移して開催された上映会でも『観客賞』をダブル受賞!!

…これまで、おかげさまで、AAF等を通じて「コミュニティ映像」というカテゴリの中では一定の評価をいただいておりましたが、今回のイメージフォーラムは、純粋に「映像アート」全般を対象とする映像祭だけに、東京・関西両方の観客から高い評価をいただけたことは、驚きでもあり、同時にたいへん大きな自信にもなりました。

長岡監督の映像と、大場さんの音楽のもつ力が、観客の心に響いたのだと思います。あらためて感謝!!


このイメージフォーラム・フェスティバルでは、東京・京都に続き、福岡・名古屋・横浜でも順次上映されます!!
まだ観てない人も、もう一度観たい人も、この機会にぜひ会場へ足を運んでください♪♪♪


(以下、転送歓迎)
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映像アートの祭典『イメージフォーラム・フェスティバル2009』
(追加上映分)

【期間・場所】
 福岡会場: 6/03(水)~6/07(日) @福岡市総合図書館
 名古屋会場:6/17(水)~6/21(日) @愛知芸術文化センター
 横浜会場: 7/18(土)~7/20(月) @横浜美術館

【内容】
 一般公募部門(応募数約400作品の中から選ばれた最終審査ノミ
 ネート作品(『ほんがら』を含む21作品))及び日本・海外から
 の招待作品が一挙上映される日本最大規模の映像アートフェス
 ティバル

【「ほんがら」の上映日時】
 ★6/5(金) 16時30分~ @福岡市総合図書館(福岡)
 ★6/19(金) 19時15分~ @愛知芸術文化センター(名古屋)
 ★7/19(日) 16時30分~ @横浜美術館(横浜)

【URL】
(イメージフォーラムフェスティバル2009オフィシャルサイト)
 http://www.imageforum.co.jp/festival/
(映画「ほんがら」オフィシャルサイト)
 http://gonza.xii.jp/hongara/

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2009/05/23のBlog
[ 21:56 ] [ 遺言 ]
今日は、島町で水田魚道の堰板が設置されるということで、急きょ原監督も都合をつけてくださり、みんなで集まって撮影をしました。

まずは早朝。キショウブやハナショウブが咲き乱れる八幡堀で、今日もS老人がゴミ拾い。その様子を、朝日が透ける可憐なハナショウブとともに撮影しました。

そのあと、白王町の、雨が降ったらナマズが上がってくるという田んぼを下見。雨後の早朝にここへ来れば、魚が田んぼによじ登る瞬間を撮影できるかも?!

そして午後から、島町の方々がはじめて水田魚道を設置する様子を撮影。

撮影の邪魔になる雑草を、なんと原監督が自ら草払機で刈り取る場面も!!

堰板が順番にはまっていき、徐々に水路の水かさが増していく様子を、例によって水槽と胴長も駆使しながら、様々なアングルから撮影しました。

2009/05/16のBlog
あいにくの悪天候のため、予定していたO老人が犬上川へ行く撮影は中止。

かわりに、各々が撮りためた映像をチェックし、原監督からアドバイスを受けました。

畑や八幡堀での、水平移動しながらの撮影のために試作した「台車」も披露されましたが、レール連結部分に問題あり。要・改善です。

撮影が中止になった関係で、この日はお昼まででお開きになりました。

…この日一番の収穫は、AAFつながりで、天若湖APから企画間交流の一環として参加してくださった京都造形芸大の中塚さん。身近なお年寄りの遺影や、お葬式で流すビデオを撮影する取り組みをされていて、遺言PJとして取り組もうとしている老人サロンでの遺影撮影はもちろん、プロジェクトそのものに今後もスタッフとして参画いただけることになりました!
2009/04/25のBlog
今日は、Oおじいちゃんと一緒に、犬上川を遡上する魚を撮影しにいく予定でしたが、大雨のため中止。

これまでに撮りためた映像のチェックをし、原監督からいろいろとアドバイスやダメ出しをしていただきました。

撮影スタッフのKさんは、残雪の残る比良山系をバックにした琵琶湖と菜の花畑を撮影してくれていましたが、比良山から沸き起こる雲の様子が面白かったので、早送り編集してみよう、ということに。

去年撮ったそら豆も、発芽の瞬間から収穫まで一連の流れを映像に収めることになり、季節はずれのそら豆の種をなんとか入手して植え付け。
土から芽が出て双葉が開くまで、室内でのコマ撮り撮影に挑戦です。

O夫妻の畑作業の撮影には、ありきたりのアングルでは面白くないので、畝と平行してレールを敷き、台車を手作りして、移動撮影に挑戦することに。

水田魚道も、連休を挟んで田植え前、田植え後の様子を撮影することになりました。

それぞれ、役割分担をして、撮影に挑戦です。

伝えたいことを表現するためにやったほうが良いと思われることであれば、新しいことでも臆することなくとにかくやってみる。そんな原スピリットが、メンバーに根付いてきたようです。
2009/04/21のBlog
3月に偶然拝見させていただき、あまりにも印象的だった沖島小学校の「ふるさと学習発表会」。

小学生が島の老人たちにヒアリングをし、島の歴史や文化について調査・記録・発信する。まさに私たちと同じようなことを小学生が堂々とやってのけていたのがあまりにも印象的だったので、小学校とタイアップして、彼ら(小学生)にカメラを持たせて、彼らが島のお年寄りを撮る、ということを実現できないか、実現可能性を探るため、原監督たちと一緒に小学校を訪れ、教職員の皆様に時間を割いていただいて、話しあいの場を設けていただきました。

話し合いの結果を受けて、学校内で協議し、連休明けに結論を出してくださることになりました。

2009/04/12のBlog
雨の日も、風の日も、雪の日も、毎朝欠かさず八幡堀のゴミ拾いを黙々と続けるSおじいちゃん。

今朝は、満開の桜の花びらが降りしきる八幡堀でのゴミ拾いの様子を撮影です。

堀の水面に吹きだまっている花びらも、お手製の網ですくい上げます。
その瞬間を、例の「水槽」を使って、水面すれすれからバッチリ捉えます。

2009/04/10のBlog
Tおばあちゃんは、今でも毎月、満州で亡くした赤ちゃんの月命日に住職を呼んで法要をしておられます。

今日は、その様子を撮影しにお邪魔しました。

2009/04/02のBlog
満州引揚者であるTおばあちゃんは、満州で長女を出産したものの、終戦前後の時代の波に翻弄され、わが子を栄養失調で死なせてしまった罪の意識を未だにぬぐいきれないでおられます。

Tおばあちゃんの願いは、もう一度満州へ行って、亡くなった長女を弔うこと。

遺言プロジェクトとしては、この願いを何とか実現したい。

そして、それが現実のものに!!

御年89歳のTおばあちゃんは、中国へ行くことを決意。おばあちゃんから話を聞いた娘と孫娘も一緒に行くことに。おばあちゃんの思い・願いが次世代に伝えられる瞬間を撮影すべく、遺言のカメラとカメラマンも同行。さらに、現地で必要となる通訳兼アシスタントスタッフ役を担ってくださる在日中国人の方にもご協力いただけることになった。

今日は、そのTおばあちゃんと、現地での行程などを詰めるため、話を聞きに伺いました。…何度聞いても、おばあちゃんの話は涙が出ます。

渡航費用の捻出が悩みの種ですが、映像が出来上がるのが今から楽しみです!
2009/03/29のBlog
[ 23:10 ] [ アサヒアートフェスティバル ]
「権座サポーターのつどい」終了後、AAF関係者でささやかな交流会をしました。

【参加メンバー】
アサヒビール芸術文化財団の加藤種男さん、コミュニティアート船橋の下山さん、外浜まつりの岡田さん、天若湖APの下村さんと中塚さん、大枝APの廣さん・水口さん・前田さん、ひょうたんからKO-MAの藤田。

前半は、交流会というよりも近江八幡旧市街エリアをアートツーリズム的に散策。

▼空き町家を再生活用してリニューアルオープン間近の3Rリサイクル工房「八幡酒蔵工房

▼2年前に商家をリノベーションして5店主共存によるアートスペースを創り出した「尾賀商店

▼八幡堀に面したロケーション抜群の町家を活用したアートカフェ「天籟宮
 (NPO法人エナジーフィールドの活動拠点)

後半は、天籟宮にて井戸端談義。
基本的にフリートークで、コミュニティアートのこれから、みたいなことについて語り合いました。

以下、メモを取ってなかったので記憶を頼りに…。

●近江八幡の魅力と課題
・「水」の存在感がことのほか印象的。
・「権座」周辺の水郷エリアと、八幡堀周辺の旧市街エリアとは、「水」でつながっているのに、切り離された感じ。もっと一体感を出せないか。
・魅力的な資源はいっぱいあるのに、お金を落としてもらえる場所が少ないのがもったいない。

●近江八幡における地域プロデューサー達のスタンス
・それぞれの狭い特定地域と特定資源に根ざした地域団体(e.g.権座の会八幡酒蔵工房一粒の会、八幡山の景観を良くする会、箱庭の里など)があり、限られたコアメンバーが複数の地域団体に所属し、うまく役割分担をしながら活動している。それら特定の人をハブとして情報や経験の共有はある程度されているが、全体としてのネットワーク力が弱いのが課題。

●そもそも、アートNPOって何?
・特定非営利活動促進法における「文化・芸術の振興」を目的としたNPO…ってことになるのかな。
・福祉、環境、まちづくりに次ぐ第4勢力
・儲からないNPO(^^ゞ
・滋賀県にアートNPOってあったっけ?
 →今ここ(天籟宮)にいるエナジーフィールドさん、ぐらいかも?

●コミュニティアートって、実際のところどうよ?
・まちづくり側のひとりよがりで、とにかく誰でもいいからアーティストをかき集めればいいってスタイルのアートイベントがあるが、そういうのは困る。
・本当に地域のことを考えていれば、まちづくり側だって「誰でもいいから」って発想には絶対にならないはず。
・まちづくりには、「地域の資源や課題への理解を促す行為」が必須であり、アートにはその力がある。まちづくり側・アーティスト側の双方がそれを分かったうえで取り組むことが大事。
・「権座」の場合、権座という存在そのものや、酒そのものがすでに優れたアートであり、今のところ、あえて、いわゆる(現代)アートを必要とするまでもなく、地域資源の再評価が実現できてしまっている。しかし、その空間に魅力を感じてくれるアーティストが自ずから集まって、さらなる相乗効果を発揮してくれることも期待している。

●AAF関連団体の関西ネットワーキングについて
・天若湖・大枝・大山崎の3者は、桂川水系でつながっている。
 地域をネットワークするとき、水系を軸にすると繋がりやすいのでは。
・もう少し大きく「琵琶湖・淀川水系」で見れば滋賀県も繋がる。
・大枝の「どぞばた」が、けっこう関西のハブになっているのでは。
・同じ京都府でも、太平洋側の水系に接続する京都市と日本海側の水系に接続する北京都(舞鶴・宮津方面)とは意識的距離が相当遠い。
・その意味では、琵琶湖を中心に集水域を一にする滋賀県は一体感がある。
・京都と大阪も意識的距離がある。
 大阪はアングラな感じ?
 京都は自己完結型で孤立しがち?
・京都と滋賀もアクセスは良いのに、京都の人はなかなか滋賀に行かない。
・「関西エリアはどこからどこまで」と線を引くことは無意味。
 それぞれの拠点からAAF全体へ呼びかけ、距離やエリアに関係なく、そこへ行ける人が行く、という感じがいい。
・「学生」という切り口で、大枝とわたらせで交流を深めては?
 →まずは行ってみないとその必要性はつかめないと思う。
 →AAFの交流プログラムを活用すべし。
権座水郷コンサート(2006年)、農の収穫感謝祭(2008年)に続いて、にわかに権座が活気付いた「権座サポーターのつどい」には、酒や水郷に関心のある大勢のサポーターが大集結!!

当日の詳しい様子は「権座の会ブログ」にてご確認ください。

さて、今回はいわゆるアートイベントではありませんでしたが、でも、とっても「アート」な感覚に満ちた空間でした。その片鱗をご紹介。

まず、右の写真は、新酒『權座』お披露目の除幕式のために、地元の若衆が前日から一晩かけて考え抜いた力作。
トラックの荷台、公園の滑り台とぶらんこ、公民館の紅白幕、裏山の竹…。
「そこにあるもの」を組み合わせてつくられ、除幕の瞬間を待つオブジェ。
 
 
 

集落の裏山に生い茂る孟宗竹で作られた大徳利と、真竹で作られたお猪口。

地元の土と水が育てた米でできたお酒を、地元の土と水が育てた竹の器で、その地元の土と水の上でいただくという贅沢。

コミュニティアートの役割を「地域資源を再発掘し、その価値や課題を人々に劇的な印象を持って直感的に伝える」といったところに見出すとするならば、この「権座」という地においては、今回完成した「酒」そのものが、まさしく「アート」そのものだと思います。

権座という地域資源。
そこに育まれる自然の営み。
連綿と引き継がれる文化的景観。
風・音・空気・におい。
それを守り育てる地元住民とサポーター。

それらに思いを馳せてこの「酒」の味を醸し出した杜氏は、とっても優秀なアーティスト。蔵元はアートプロデューサー。
そして、この「酒」という作品を鑑賞(賞味)するサポーターの面々の実に満足げな表情といったら…。

コレ(酒)さえあれば、コトバはいらない。
コレを呑めば、たちまちゴンザが好きになる。
そんなアーティスティックな魔力を持った、非常にハイレベルなお酒です。コレは。ほんとに。
 
 
 

白王名物、100人大鍋。
給食センターにでもありそうな代物。
なんでこんなものがこんなところに?!

そこが、「地域」のオモシロさ。
そこが、「地域」のおくぶかさ。

「まあ、おいしいんだから、いいじゃないか。」

…どこからか、鬼太郎のオヤジの声が聞こえてきそうな、妖怪チックな物体です。
 
 
 
ご飯っていうのは、炊飯器で炊くものだと思っているアナタ!

おくどさんで炊いたご飯を食べたことがないヒトは、ニッポン人じゃねえ!!

と、いいたくなるぐらい、おいしいんです。
おくどさんで炊いた、お釜のご飯。
ほんとです。

え?
「おくどさん」を知らない?
そんなヒトは、琵琶湖博物館で日本の「地域」のことをしっかり勉強してきてくださいね。

写真は、やはり地元住民が即席で作った、ブロックと砂を使った簡易のおくどさん。
今度キャンプに行ったら、コレつくろう♪
 
 
 


権座を取り囲む石垣。

権座は自然にできた島ではありません。
先人が、平地の乏しいこの地でお米を育てるため、湖中の葦地を開墾し、湖底から藻をすくいあげて少しずつ少しずつ陸地を増やし、周囲を石垣で囲って作られた、人工の島です。

「生活に寄り添ったアート」を標榜するならば、この「権座」そのものが、まさしく生活から生み出された究極のアート作品に他なりません。

それにつけても、「権座」の空間とS村先生のホーミーの響きとのハーモニーは絶品でした♪
 
 
2009/03/20のBlog
[ 23:20 ] [ 子ども映画づくりワークショップ ]
2007年に開催した「子ども映画づくりワークショップin近江八幡」では、福島市や札幌市での同様の取り組みを参考にさせていただきましたが、それ以外にも、川崎市、つくば市など全国で類似した取り組みが広がりつつあります。

しかし、これまでそういった取り組みをされている団体・スタッフが一同に会する交流の機会が一度もなかったことから、このたび、筑波大学の西岡氏の呼びかけで、「第一回シネマワークショップ・サミット」が開催されました。

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●時:2009年3月20日(金)春分の日 13:00~17:00
●所:筑波大学春日キャンパス 橘アトリエ(多目的コンテンツ実習室)
●参加予定者
千葉 茂樹 様 シネリテラシー 日本映画学校
野々川 千恵子 様 「しんゆりジュニア映画制作ワークショップ」(川崎) プロデューサー
佐藤 武光 様 「中学生のための映画制作ワークショップ」(東京) 指導監督
中島 洋 様 「子ども映画制作ワークショップ」(札幌) プロデューサー
佐藤 憲吉 様 「こむこむ映画☆倶楽部」(福島) 編集指導兼プロデューサー
長岡 野亜 様「子ども映画づくりワークショップin近江八幡」(近江八幡)指導監督
月野木 隆 様 「つくちゅうシネマワークショップ」(つくば) 指導監督
西岡 貞一 「つくちゅうシネマワークショップ」(つくば) プロデューサー
宇田 美幸 「つくちゅうシネマワークショップ」(つくば) 製作指導(筑波大学3年)
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…映画界の大御所・ベテラン勢が勢ぞろいする中、私たちのプロジェクトを代表して、長岡野亜監督がサミットに参加してきてくださいました。

今後もこのネットワークを維持しつつ、映画コンテンツ制作プログラムの学校教育課程への組み込みを最終目標に、今後も定期的に集まってビジョンを具体的に描いていくこと、などが話し合われたようです。

2009/02/23のBlog
[ 19:08 ] [ アサヒアートフェスティバル ]
東京浅草のアサヒ・アート・スクエアで2/21・22に行われたAAF2009ネットワーク会議に参加してきました。

気がつけば、AAFにお世話になりだして、もう3年目。
ありがたいことです。


21日は全参加団体からのプレゼンテーション。
今年は全部で26団体。北海道は大雪だったそうで、プレゼンには間に合わなかった団体も。飛行機が欠航して空港で足止めされ、貴重な半日を棒に振った皆さん、本当にごくろうさまでございました。

今回の一番の収穫は、宮城県大崎市からエントリーされていたENVISIさんの「LIFE CAFE」プロジェクト。なんと、緩和ケアの病院と連携して、余命宣告された末期がん患者とその家族との最期の様子を映像に残すという、私たちの「遺言」プロジェクトでやりたかったことのひとつを見事に実践されていたのです。

早速担当者とお話して、とりあえずプレゼンで使っておられたダイジェスト版の映像DVDをお借りすることができました。今後、何らかの交流プログラムに発展するといいなぁ。


続いて翌22日は、グループディスカッション。

アサヒ・アート・フェスティバルの原点(ミッション)に今一度立ち返れり、午前中は「まち・地域」、午後は「アート」について、団体ごちゃまぜの小グループで議論しました。
で、なぜか、私ごときがファシリテーターの大役を務めることに。私と同じグループになった皆様、つたない進行で失礼しました(^^ゞ

少々長くなりますが、以下、グループディスカッションの中で個人的に印象に残ったワードを私なりの解釈でメモっておきます。興味のない人は読み飛ばしてください。



(※以下、グループディスカッションで出てきた意見をベースに、藤田なりの見解や表現を加えてまとめています。意見を出してくださった方、私の解釈が間違ってたらごめんなさい…)

●「市民」≠「地元住民」
AAFの理念に謳われている「市民」とか「社会」とかいうワードにはカテゴライズされない「地元住民」なるものが存在するのではないか。
この「地元住民」を開眼させ、「市民」意識を芽生えさせることが、すなわち「地域」を未来に向かって"離陸"させることである。

●「ギブ・アンド・テイク」
アーティストが、一方的に自分の作品を見せ付けるのではなく、時に、自分にない技能を具体的に地元住民に求めたとする。そして、地元住民は、難なくそれに応え、アーティストは喜び、地元住民に尊敬のまなざしを向ける。すると、地元住民は、自分だって「プロ」であることに気づかされる。地元住民が、「プロ」であることを自覚し、自信を深め、自ら地域の未来を描きだしたとき、「地域」は着実に動き出す。
つまり、そのプロジェクトを受け入れることに対して、地元住民とアーティスト、双方にとっての「メリット」が具体的であれば、道は拓ける。

●「覚悟」
地域の中に飛び込む「覚悟」を持ったアーティスト。
地元住民と、招聘したアーティストとの間を取り持つ「覚悟」を持ったプロデューサー。
よそ者を受け入れ、一緒に面白がれる「覚悟」を持った地元住民。
「覚悟」の足並みが揃わないと、アートプロジェクトは持続しない。
上手に人の背中を押して「覚悟」させられる人が、優秀なプロデューサー。

●「アートの質」…それぞれの認識
<アートプロデューサーの意見>
「アートプロジェクトの質は、「アーティスト選び」にかかっている。地域とアーティストのベスト・マッチングが重要。まちづくりが主目的でアートをやってるのではなく、質の高いアートを提供し続けることで結果的にまちがよくなってくれたらいい。」
<地域プロデューサー(私)の意見>
「そのプロジェクトのBefore-Afterで、どれだけ地域住民の意識や行動が変わったか。地域の課題・問題を解決・改善することこそが主目的で、そのための手段(のひとつ)としてアートがある。「地域を具体的にどれだけ変えられたか」が、アートの「質」を計る唯一の指標であり、たとえ芸術評論家から見てどんなにすばらしい作品ができたとしても、それによって地域が少しも変わらなければ無意味である。」
<アーティストの意見>
「地域において、"アートにしかできないこと"は、"視点の変更(気づき)を劇的に促す"こと。すなわち、作品に出会った人の「目から落ちたウロコの枚数」が、すなわちその作品の「質」である。」

●「作品の質」と「プロセスの質」
完成した「作品」そのものの「質」のほかに、「プロセス」の「質」というものも存在する。
コミュニティーアートにおいては、むしろ後者の方が重要である。
したがって、プロデューサーとしては、できるだけ多くの地元住民が何らかの形で「プロセス」に関われるようなプロジェクトを検討すべきである。

●「面白がることを許す社会づくり」
アーティストは何でも面白がる。面白そうなことは既成概念にとらわれずに何でもやってみちゃう。一般の社会人は、いろんな既成概念に縛られすぎて、それができない。できないから、生きててもつまらないし、明るい未来が描けない。
アートの力で、地域の中に「もっと面白がっていいんだ」という気づきを広げていくことで、地域社会を変えられる、かもしれない。


●●● ~まとめ(私案)~ 「多様性」 ●●●

「生物多様性」という概念がある。

「地域生態系」において、そこに持続的に生存する種が多様であるほど、系(システム)全体が安定する、というような意味で、生物多様性を保護・維持することは人類にとってもきわめて重要かつ緊急の課題であり、国際条約にもなっている。

…ならば、「地域人間系」(註:藤田の造語です)においても、同じようなことが言えるのではないか。

つまり、地域社会の均一化が進み、同じように思考し、同じような行動をとる人ばかりになってしまうと、やがてその地域は疲弊・衰退してしまう。一方、多種多様な人間がお互いに複雑に影響しあっている地域社会ほど、活力があり、適応力に長け、未来が明るい。

いわゆるアーティストという人種は、本質的に、多様(異質?)であることにアイデンティティを見出し、地域社会の均一化を阻止する方向に作用する。その意味で、アーティストが地域人間系の中に組み込まれることは、系の活力・安定を増進する有効な手段であるといえるのではないか。

とはいえ、アート(アーティスト)の存在だけで、その地域人間系が十分に多様性を担保できる、とまでは考えにくい。

アーティストのほかにも、様々な問題意識と専門性を持った多種多様な人材が介在し、それぞれがそれぞれの立場と知恵と技を駆使して地域を良くしようと行動し、うまく役割分担をしながら、お互いに複雑に作用しあうような状況をうまくコーディネートできれば、その地域は、まちがいなく、希望と活力に満ちていく、ような気がする。

そんな地域社会を、つくっていきたい。


(※私たち「ひょうたんからKO-MA」自身も、フリー司会者・市役所職員・会社役員・コンサルタント・コンテンポラリーダンスマネージャーなど、一見まるで共通点のない多種多様な人材が奇跡的にコラボレーションすることで、今までにない面白い取り組みができたと自負しております。)
2009/02/11のBlog
今日の定例ミーティングでは、まず、またまたO船頭に来ていただいて、10月の水郷ロケの映像を、Oさんも一緒に観ました。

「これは美しい!今までいろんなテレビ局が撮りに来たけど、こんな美しい映像はみたことない!」

Oさん、大感激のご様子。

たしかに、NHKハイビジョンのスペシャル番組だ、と言われても違和感がないぐらいの出来映え。とても素人が撮った映像とは思えません。


食い入るように画面に見入るOさん。

この映像を見たことで、Oさんは、俄然やる気が倍増したご様子。
「琵琶湖を元も環境に戻す」遺言の実現に向け、意気揚々と帰っていかれました。


午後からは、みんなでヨシ刈りのロケハンに。

3/1のイベント会場となるヨシ地を見ていると、遠くの方でおびただしい煙があがっているのが見えたので、「あっちでヨシ焼きやってるかも!」ってことで駆けつけてみたら、ビンゴ!

ヨシ原を丈夫に育てるには、春に新芽にしっかり日差しがあたってよく伸びるよう、刈り取り、焼き払ってやる必要があります。このヨシ焼きも、後日撮影する予定。
2009/02/07のBlog
新しく購入したHDVカメラをみんなで正しく活用できるよう、長岡さんが講習会を開いてくださいました。

さまざまな修羅場を経験しつくしたプロならではの細かいアドバイスをたくさん受けながら、今までカメラに触ったことがなかったスタッフも、おっかなびっくり触りながら操作を覚えました。



一通り覚えたら、実技演習。
テーマを決めて、一人ずつ撮影を試みます。


撮影した映像を、さっそくみんなでチェック。

これまで原監督とともに現場を経験してきた介あってか、今回はじめてカメラを回したスタッフも、画郭や構図はなかなかしっかり取れていました。

今後がたのしみ!!
2009/02/01のBlog
漁船を持たない一般市民にとって、沖島への唯一の交通手段である「通船おきしま」。

これまで運行していたのは、エビ運搬漁船を改造したものだったが、狭いし遅いし甲板に水しぶきはかかるしで改善要求が多かったことから、地元住民らが共同出資して6000万円の新品の通船がこの日から新たに就航。

その就航を祝う進水式が沖島漁港で行われたので、これも撮影しに行きました。

新しい通船はなんとバイオトイレ付き。
内装もきれいで乗りやすそうでした。
2009/01/29のBlog
先日の、琵琶湖お魚ネットワークの片岡さんのレクチャーに引き続き、今日は草津市にある滋賀県立琵琶湖博物館まで出向いて、湖魚の専門家である前畑学芸員にお話を伺いました。

ついでに琵琶湖博物館をぐるっとみてまわり、水族館コーナーでは、目的としている湖魚たち(アユ、フナ、コイ、ナマズ、ボテ(タナゴ)、モロコ、ワタカなど)の生きた現物をしっかり観察してきました。

2009/01/28のBlog
「長光寺のお豆さん」の映像は、そら豆の収穫シーン以降しかありません。

「お豆さん」を主役にする今回の表現を考えると、畑に植えられたそら豆が芽を出し、ぐんぐん伸びて花を咲かせ、実がなる様子の映像がぜひともほしい!ということになり。

でも、そら豆の種まき時期(秋)は、もうとっくに過ぎてるのね。

なので、NHK教育で見たことがあるような、コマ撮りして早送りで芽が出て伸びていく映像を、室内の植木鉢に種を植えて撮ってみよう、ということになり。


まずは、ちゃんと思い通りの映像が撮れるか実験です。
シクラメンのつぼみが開花する様子を24時間インターバル撮影し、それをチェックしてみると…うん、なかなかうまく撮れてる!!


というわけで、いざ、本番!
そら豆くん、元気に芽を出すのだよ!!

2009/01/26のBlog
2/14・15と3/1に西の湖周辺で開催される「ヨシ刈り」ボランティアイベント。
近江八幡の季節の風物詩として、これもぜひ映像に収めておきたい。取材中のお年寄りがこのイベントに参加してくださったらなお嬉しい。

というわけで、まずは会場の下見に行ってきました。
そこで、大問題が発覚!!

例年なら、天に向かって美しく伸びているはずのヨシが、9割がた、無残に横倒しになっているではないか!!

あちこち見て回ったのですが、どこも同じ。
どうやら、年末の大雪の重みで倒れてしまったようです。
(ヨシだけでなく、竹やぶの青竹も雪の重みで大量に折れていました)

人の身長をはるかに上回るヨシを刈っていく、スケール感抜群のダイナミックな映像が、今年はどうも狙えそうにありません…。


2009/01/18のBlog
ひさびさの沖島です。

島の若者の成人を祝う沖島伝統の火祭り「左義長(サンチョー)祭※」が1/18にあったので、取材&撮影をしに行きました。

昨年8月末に映画「ほんがら」の上映会をやったときのことを覚えてくださっていたお年寄りがたくさんいらっしゃって、つぎつぎに声をかけてくださいました。


※「近江八幡3大火祭」として有名な八幡旧市街の左義長祭とはまったくベツモノです。

K&M若手コンビ、まだまだ撮ります。八幡堀早朝撮影。