田舟でスキヤキ!水郷ロケ! 〜遺言プロジェクト〜

いよいよ一大ロケ!

八幡山も色づき始めた絶好の小春日和。

早朝から準備をはじめ、4台のカメラと補助スタッフがそれぞれの場所につきます。

自身で船頭を務めるOさんも、同乗する3人のご家族も、気合が入ります。

山頂から光学20倍ズームで水郷の絶景を進むOさん一家の手漕ぎ舟を捉えるカメラ。

電柱工事用バケット車で上下左右の立体的なカメラワークで出航の瞬間を捉えるカメラ。

出航する舟の隣に停泊する観光和船の物陰から舟に乗り込む一家の足元と会話を捉えるカメラ。

対岸から一人ひとりの表情を捉えるカメラ。

4台のカメラのハーモニーが描き出す、水郷の上でのダイナミックな宴。

出航したあとは、橋の上から、岸辺から、水面から、田舟に同乗して至近距離から、カメラ船で併走しながら、考えうるあらゆる手法を駆使して、4台のカメラが入れ替わり立ち代り、各々の役目を果たしていきます。

緊張に包まれた空間の中で、あっというまに時間は過ぎ去り、10時に始まった撮影は、ほぼ予定通り、2時ごろ無事終了しました。

このような撮影手法は、あきらかに「ドキュメンタリー」の撮り方ではなく「劇映画」の撮り方な訳ですが、おじいちゃんが自分の「遺言」を叶えたい、その思いを撮影を通じて実現するため、出演者自身にも「役者」になってもらって、劇映画的に撮る。…これも立派な「ドキュメンタリー」なわけです(原監督談)。

…この日の様子は、後日、地元紙の一面を飾りました(添付のPDF参照)。