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事務局日誌(NPO法人 古材文化の会)
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2016/02/09のBlog
[ 17:46 ] [ スタッフのひとりごと ]
ある日、家の門柱にぽつんと乗っていた種らしきもの。1cmくらいで楕円形でオウトツがあります。「何かの種だろう。鳥が食べたのかな」とまでは、推測したのだけれど、はて、何の種?
早速、インターネットで検索してみると、同じようなことを不思議がる人はいるもので、判明しました。「栴檀」の実でした。白い種のようなものは「核果」といって、とても堅いもので、この中に種があります。栴檀の実を食べるのはヒヨドリやムクドリだそうで、実を食べて糞に混じって核果が運ばれる訳です。このように動物によって種が運ばれることを「被食散布」というそうです。
自然界の仕組みは本当にミラクルですね。だけど、現代においては、アスファルトの上に散布されることも多いでしょうし、実際に芽を出して育つ確立はいかほどなのでしょうか。ちなみに、「栴檀は双葉より芳わし」の栴檀は白檀のことだそうです。古名は「アウチ」(「オウチ」とも)といい、いつ頃から栴檀と呼ばれるようになったのかは定かでは無いですが、果実がたくさんつくことから「千珠(せんだま)」、黄色に輝く枝一面の実を「千団子」に例えたなどの説があるそうです。
栴檀は獄門になった罪人のさらし首をかける樹として利用された歴史があり、墓などに植えられ、縁起が悪いと庭木とされることもあるみたいですが、元々は邪気を払う霊木として扱われていたそうです。ひとつ謎に思うのが、30年以上も同じ所に住んでいてなぜ今栴檀の核果を見つけたのか…。考察は続きそうです。※ちなみに2枚目の写真は事務局長が鴨川で採ってきてくれました。ありがとうございます!(よ)
2016/01/22のBlog
[ 12:28 ] [ スタッフのひとりごと ]
最近、フェイスブックページで活動報告をするようになって、ブログは開店休業になっていました。(フェイスブックページも見てくださいね)

「人生の約束」という映画を見てきました。自分だけが正しいと信じていた竹野内豊が演じるIT企業のCEOが、一緒に起業した友と袖を分かち、その友の死によって、変わっていく様が軸になっています。舞台は、富山県新湊地区、富山湾越しに見える立山連峰がすばらしく良い風景です。暮らし、老いや死、ふるさとや祭りといったものが物語を紡いでいきます。
監督は、TVドラマ「池中玄大80キロ」の石橋冠。今回の映画でも西田敏之が演じる玄さんには泣かされました。体調が悪く床にふせる玄さんを女将さんが支えます。祭りの主役「曳山」が「イヤサーイヤサー」のかけ声とともに町を駆けていく様子を二人で見るシーン、たまりません。女将さん役は、室井滋。いい役者が映画を支えています。

玄さんは、曳山をひくことを「つながる」と表現していました。縦と横の軸。過去と未来と現在。家族や友達、ふるさと、そして亡くなった人…つながることで今を生きられる。人生というものは、そういうものだったのではないかと思います。曳山があることで、つながる…という物語は、古材文化的にいうならばまさに「文化は形に宿る」。大切なものや自分はここに確かにあるのだけれど、あいまいではかないがゆえにそれをつなぎとめる「祭り」や、暮らしを包む「家」などの「形」が必要なのかなぁとぼんやりと思いました。今、何を大事に思い、つないでいくのか、立ち止まってもいいからじっくり考えたい、そんな気持ちになりました。(よ)
[ 11:13 ] [ 文マネ講座 ]
京都市文化財マネージャー育成講座が開講しました。前身の伝統建築保存・活用マネージャー養成講座が4期、文マネ講座が8期となりました。この12年通して講座では、資格を問わず、居住地を問わず、歴史ある建物の保存活用やまちづくりにかかわっている、かかわっていこうとする意思を持つことを受講資格としてきました。

京都を含む近畿圏で活躍される方が多いですが、新潟、東京、静岡、大分…各地で活躍される方々もおられます。また、修了者で組織するグループがあり、ネットワークが広がっています。修了者のグループKOMO(古材文化の会 伝統建築保存・活用マネージャー会)といい、事務局もメンバーに入れてもらっていますが、自主的自律的な組織です。
講座でもKOMOのメンバーが文マネ講座をサポートするチームを作って、受講者をサポートしています。メンバーも活マネ1期から文マネ7期までいろんな人が集まっています。
現在、古材文化の会の事務局は、講座を主催する京都市文化財マネージャー育成実行委員会の事務局も務めていますが、活マネからの経緯もあり、講座運営で得られる以上の“つながり”が生まれ、活動が積み重ねっています。

また、どんな半年間になるのか、毎年、楽しみです。(よ)
2015/04/14のBlog
[ 17:22 ] [ イベントや活動の様子 ]
4月11日に「障子貼りワークショップ」を行いました。建物は普段からメンテスをすることで長持ちします。古材文化の会では「住まいの学校」として建物所有者や居住者がメンテナンスを学ぶ講座を行ってきました。民家を会場としてお借りして、実際に障子の貼り替えをしながら、ちょっとしたコツを学びました。
昔は年に一度、障子の貼り替えをするのは珍しくありませんでしたが、何年かそのまま貼り替えないおうちも増えてきました。今回は、ちょっとしたコツを教えてもらいながら、所有者ご夫婦も一緒になってみんなでワイワイと楽しく貼り替えができました。
今回、会場として使わせていただいた民家は、会が取り組む「見守るシステム」に登録いただいています。見守るシステムでは、所有者により添い、各々の課題を解決するべく担当マネージャーが相談にのっています。今はまだ試行段階で、システム自体の課題を洗い出し、改善にむけて動いています。また、少しずつ、お知らせできればと思います。(吉岡)
2015/02/17のBlog
大津市の有限会社柴山建築研究所(柴山直子さん)からのご連絡で、近年では珍しい木造建築の曳き家を見学しました。
道路拡幅工事に伴い、昭和初期に建てられた築80年の大津町家を曳き家して残される決断をされたそうです。残そうと考えた所有者の奥村さんも素晴らしいですが、その思いを受け止めて専門家として実現した設計者の柴山さん、施工者の清水建設工業株式会社も立派です。
16日の午後に行われた曳き家作業の見学会には新聞社やテレビ局から取材があり、近くの住民の方々や当会の会員でたくさんのギャラリーが集まりました。
曳き家の実際に関わったり見学した方はこんな方法で建物を活かすやり方が有るのだと心に刻まれたことと思います。柴山さん、関係者の皆さん、ありがとうございました。
本当に歴史の中で育まれてきた建物の命を生かし切ることが困難なことが多い今日この頃ですが、良い技術を見せていただきました。
完成後にはもう一度訪れたいと思います。