怒涛の2泊3日研修

マツキです。
3月3日〜5日は、東京にて実施された「アメリカン・エキスプレス・アカデミー2011 NPOリーダーのためのリーダーシップ育成プログラム」(主催:日本フィランソロピー協会・共催:アメリカン・エキスプレス財団)に参加しました。
参加者は全国から集まった20代・30代のNPO職員(20人)・行政関連団体職員(4人)です。

講座とグループワークが中心で、朝から晩までほとんど休みなく、リーダーシップ論、アメリカのNPOの現状、ロジカルシンキング、ソーシャルメディア・マーケティング、モチベーションマネジメント、経済思想、営業戦略、などなど、様々なテーマで第一線で活躍するゲストから学びました。

さらに、初日に「仮定のNPOを作り、重要な社会的課題を解決するための企画を立案し、企業のCSR・社会貢献担当者へ提案をする」
という難題を与えられ、最終日のプレゼンに向けて、夕食後は深夜までグループごとに企画を詰めて発表準備をしました。

最終日の早朝にあったフィールドワークでは、ホームレスの仕事をつくり、自立を応援する雑誌『ビッグイシュー』を新宿駅周辺の路上で販売しました。1時間で売れたのは2冊(+電車内で偶然会った講師の知人に1冊)。声のかけ方や立ち位置、見せ方をいろいろ試してみて、買ってもらえた時は本当に嬉しいものです。

販売体験の後は荻窪のアメリカン・エキスプレスのビルに移動して、3日間で立案した企画のプレゼンです。IT、金融、サービス業界CSR担当者の方々に向けて、私たちのグループは、学生と商店との連携による独居老人のサポートプランを発表。私はプレゼンを担当させていただきました(パワポ作成や予算の算出は他のメンバーにお任せしていたので)。他の班も、ペットの殺処分予防、学校給食を活用したレストラン、保険サービスとリンクした森林保護のプランを発表していましたが、3日間で作ったとは思えない発表でした。人間、追い込まれれば、否、チームで力を合わせれば何でもできるものですね。

プレゼンへの講評と修了証をいただき、それぞれの振り返りを共有した後は、皆別れを惜しみつつ、それぞれの現場へ帰って行きました。研修の終わり際に、フィランソロピー協会理事長からの一言「『(この研修で)変わった』なんて自分で簡単に言わないでください。人に『変わったね』と言われて初めて変わったことになるのですよ」 なるほど。

怒涛のような3日間でしたが、なかなか普段はできないような体験をして、出会えないような人と出会い、刺激的な研修でした。

備忘録を兼ねて、この研修で印象深かったメッセージを共有します。

・リーダーシップはリーダーだけでなくメンバー全員に求められるもの
・「人間には利己的な部分と利他的な部分があり、利他的な部分でビジネスをすること」 byムハマド・ユヌス(グラミン銀行)
・「①ITリテラシーが高く、②ビジネスのプロフェッショナルで、③NPOの外で共感する仲間」を味方につけることはNPOの課題であり、これらの条件を備えたフリーエージェントは、ツィッターなどのソーシャルメディアで獲得できる典型的な層。
・機関車モデル(先頭だけが引っ張る)から、新幹線モデル(全員に駆動力がある)の社会/組織へ
・自責スタンス・・・他責(○○が悪い、誰々が悪い)ではなく、問題を一旦自分の責任の範囲に引き受けて、問題に対する主導権を握る
・期待値(強み)で始めた事業より、共感値(弱み)を集めた事業の方が継続して支援してもらえる。
・1人ひとりの背景に、欠かせないドラマ・歴史・大切に思っている(思われている)人がいる。

上記のメッセージが今後の私の行動に反映されているかどうかは、・・・・・・皆さんの審判に委ねます(%笑う男%)(%涙%)