歴史の勉強の話/笑って!江戸小噺

こんにちは。歴史教育の話題です。
私たちは 小学校から高校まで 社会科の授業で
年号や出来事を知り、
日本という国の成り立ちを現代に至るまで学んできました。

そんな折、
学校を退職した歴史の先生から
これまで 特に戦後の歴史教育は
真実ではない解釈をたくさん含んでいること
戦後教育は、GHQの意図があって歪められ
多くのことが封印されてきたことを 知りました。

その先生の歴史は
こども達が、日本という国を大好きになる授業で
その一部を紹介していただきました。

最初は、自分の家系図を考えてみることから 始まります。
何代も前の前の前の祖先がいて、今の自分が生きていること。

そして 歴史の出来事を学びながら
もし、あなたがその立場だったら、どんな決断をしていたか?
こども達に 問いかけます。
その選択によって、次の歴史が変わります。
どんな未来を描いて、何を大切に思って生きるのか 考える機会になります。

こども達の感想には、心が動いて感動した言葉がたくさん書かれていました。
そして、自分のこととして 「日本の国が好きになりました」と。
私自身 これが歴史の授業なんだと
とても 驚きがあって、感動もおぼえました。

齋藤武夫先生
「授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業」

実は、江戸小噺を楽しむ会のある日、
80歳を超える男性が、ご自分で沢山のおはぎを作ってこられた事が
ありました。
それは、「少し時間をもらって、大東亜戦争の真実を知ってほしい」と
アンケートを持ってこられたのです。
今思えば、その方も 戦争の真実をどうしても若い私たちに伝えたかったんだと
やっと今 わかりました。

また、
戦前までの日本人の誠実さと思いやり、愛情深いあり方が、私の想像をこえていて
こんなに日本人は 優しい国民だったことを知りました。

今までの歴史認識が 真実とずれていることから
しばらく 学び直したいと思うこの頃です。

この事も含めて、歴史から 何を学んでいるかも 大切ですし、
何のために学ぶのか 一人ひとりが問われているようです。

今、本来の姿に戻ろうよという 時代の流れを感じています。
世界中の一人ひとりが、手をつないで笑い合える日常へ向かって
何か1つ 行動を変えていきませんか。

あなたは どんな選択をしますか?
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では、小噺をどうぞ。

【ネコの杓子も】

「どうだ、勘弥の芝居をみたか。
 なんだ、まだいかぬか。去年からきつい当たりで、ネコも杓子も
 いかぬものはないに」
「ばかをいえ。ネコは足があるから いきもしようが、
 杓子がそうして いかれるものか」
「ハテ、杓子も弁当についていくわい」
 (江戸時代の本 聞き上手)

【金魚】

 うがい茶碗へ金魚を入れて、新造、禿(大夫の身のまわりの雑用する少女)
より集まり、それこっちへきた、また藻の下へいったと楽しんでいると、
客聞きつけて、窓のきわへよっってみれば、
出格子の上に 金魚が一匹片息になっている。
「この金魚はなぜここへおいた」
と言えば、新造が
「この金魚はね、あんまりくたびれたように、泳ぎんすから
ちっと、休ませておきんす」

※落語「猫と金魚」の原話のようです。

【江戸がちぢむ】

春の日ながに、四、五人よりあい。
「一昨日は飛鳥山から目黒、深川八幡へまいりましたが、
さてさて江戸の広さ、知った人に一人もあいませなんだ」
と話すを聞いたその息子、
「昨日は私は両国へまいりましたが、
心やすい者に二、三人もあいました。
昨日は江戸が狭くなりましたのか」

 ※(江戸時代の本 売言葉)

江戸庶民の笑いが 感じられる小噺。

出典「生活の中の笑い 現代に生きる江戸小咄」 宇井無愁 著

ちょっと今の言葉にかえれば、いい感じで話せそうです。
私は、明日の江戸小噺ボランティアで 話してみようかしら。
どうぞ 笑いある会話を!