初めての浄瑠璃と小噺のつながりを想う〜♪

江戸時代に広がった
伝統芸能を今に伝える 浄瑠璃 都 了中さんのお話と
三味線&語り一中節を聞きました。

こちらで、動画で聞けます。
https://www.youtube.com/watch?v=pR2r4MoIhqk

浄瑠璃は、室町時代には 物語を語って聞かせるものが あったそうですが
三味線に合わせて物語を語るのが、浄瑠璃です。
江戸時代 初代 都 一中が一中節を創始しました。

その時代、18世紀の初め頃、江戸は
元禄大地震
宝永地震 1707年
49日後の富士山の噴火

と災難が続いた頃で、
話をしてくださった了中さんは、「私の推測なんですが・・」 と前置きをしながら
「一中は、人心を1つにまとめるために 浄瑠璃を広めたように思われる、
きっとそうだと思います。」
そう、言われました。

江戸では、浄瑠璃の習い事は文化人に愛好されましたが
歌舞伎と別れて 音楽として広まりました。

それが、ただ習い事ではなくて、広めた一中の思いの中に
災難後の大変な時期に 人心を1つにまとめるために始めたという
思いがあったとは!
私は、そんな背景や気持ちを 大切に想います。

言葉の話しになりますが、
浄瑠璃も、物語は言葉で語られます。
言葉の内容が、伝わるのは、全体の7%と 言われています。
93%は、非言語から 伝わるのですが、
感性が高い江戸人は、一中の思いを 感じ取りながら
ありがたい!と思っていたかもしれません。

耳に聞こえる言葉は 一中の浄瑠璃の物語でも
非言語から伝わったのは、
(みんな心を1つにして 力を合わせて この災難をがんばって乗り越えよう)

ところで、言葉は、言葉の内容以上に
言葉ではない93%の非言語から伝わることが、後まで聞き手の心に残ります。

江戸小ばなしも、まったく同じと思います。ここで、浄瑠璃とつながりました。

私の推測ですが・・

「笑う」という言葉あそびを通して、
もちろん 単純明快は可笑しさ 笑いのオチを楽しむのですが、
その言葉の根底には、
きっとごく自然に
(みんな心を1つにして 力を合わせて この災難をがんばって乗り越えよう)
(笑って、前を向いて一緒に生きようよ)
そう 同じように 感じるのです。

さらに、今の時代にも 小噺を広げたい 私達の同じ思いが在ります。
そうすると、江戸小噺の言葉からは
言葉あそびの楽しさ + 江戸庶民の思い + 今の私達の思い
も加わって、両方が伝わる可能性が あるのです。
パワフルです。
あなたは どう思われますか?

時代の自然災害が増えつつあり、
ストレス社会は 加速し続けています。
なかなか 笑えない、江戸のような状況がしばしば起こりつつあります。

だから あえて、始めは意識して 笑うようにするのです。
小噺からは、言葉はぶっきらぼうさがあっても
愛情も一緒に伝わります。そして 笑い合える先に 平和があります。

苦しくても 笑顔。 苦しいから あえて笑ってみる。
24時間TVの みやぞんさんの顔と言葉が浮かびました。

言葉を大切にしたいものですね。

さて、お待ちかね
ホンマルラジオ「そよ風の笑いはここから 10秒小噺を話そう」
第8回目が リリースされました。
ゲストは、花愛家古ねこさんと 椿亭あんこさん
ぜひ お時間のある時に、クリックして聞いてください。
あんこさんの南京玉すだれの口上も入っています!

新しい回は、左上から 追加されていきます。
http://honmaru-radio.com/category/takano_mayumi/

社会がいい方向へ向かっていく流れを生むには
一人ひとりが、自分のために・・だけではなくて
誰かのために 1つ行動することなんだと思います。

小噺を音読してあげる
ラジオサイトを教えてあげる
思いついた事を やってみませんか?今日も笑いある1日を!
ご感想も お待ちしています。
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では 小噺です。

【2度ころび】

八つぁん、クマさん、与太郎さん。大家にご隠居、若旦那。 落語長屋は 花ざかり。
そのぼんやりの与太郎が 急な用事で駆け出して 石につまづき テンコロリ。
アイタタッタと駆け出して 石につまづき またコロリ。
足をさすって 与太郎は
「こんなことなら 今さっき 起きなきゃ良かった。」

【亀は 万年】

八「ねぇ、隠居さん、昔から鶴は千年亀は万年なんて事を言いますね。」
 隠居「ああ、そんな事を言うな。」
八「鶴は千年生きますか?」
 隠居「生きるそうだな。」
八「亀は万年も生きますか?」
 隠居「生きるそうだ。」
八「亀が千年、生きたのを見た事ありますか?」
 隠居「見た事はないが、生きるそうだな。」
八「この間、隣の子どもが縁日で亀を買って来まして、
 その晩に死んじゃいましたよ。」
隠居「じゃあ、それが万年目だったんだ。」

【つ】

子どもたちが集まって話をしていると、 ひとりが
「1から、九つまでみんな〈つ〉があるのに、十に〈つ〉はないのは、どうしてだろう?」
と言い出しました。
すると 別の子どもが
「五つに〈つ〉が余計にあるじゃないか。」

お後が よろしいようで・・・