若い人たちへ 上田紀行より

2010年に日本、韓国、中国、アメリカの高校生7千人に対して行われた
意識調査のデータがある。

「私は先生に優秀だと認められている」という問いに対して
「まったくそうだ」「まあそうだ」と肯定的に答えた高校生の割合は
韓国40%、中国55%、米国82%、日本18%だった

「親(保護者)は私が優秀だと思っている」は
韓国64%、中国77%、米国91%、日本33%

「自分が優秀だと思う」は
韓国47%、中国67%、米国88%、日本15%

「私は価値のある人間だと思う」は
韓国75%、中国88%、米国89%、日本36%

最初にこの結果を見た時、僕は心底びっくりした。それは2つの点だ
「私は価値のある人間だと思う」という問いに
46%の学生が「あまりそうでない」と答え、
17%の学生が「全然そうではない」と答えた
それはあまりに悲しい。
なんで君たちは自分をそんなに価値のない人間だと思っているのか?
そしてもう1つは「自分が優秀だと思う」という高校生が
海外ではこんなに多いことだ。

それは国民性であって日本人の美質だという意見もあるだろう

でもアメリカの家庭にホームステイしたりすればそれが分かる。
親も先生もとにかく誉めるそして多面的に誉める

人間必ずどこかは優秀なところを持っているものだ

・・・・・おそらく高校生だけでなく、大人でもこのような結果だと私は思います。
日本では「優秀」イコール勉強ができること、学力や学歴が高いことを
意味しているのでは?

しかし人間の能力はもっともっとたくさんあるはずです。
判断力、分析力、表現力、調整力、実行力、生命力、コミュニケーションスキル、発想力、忍耐力、発信力、包容力、まだまだありそうですね。

人間が優秀というのはその人のポテンシャルが高いこと、
潜在能力の可能性ではないかと私は思います。
日本の多くの子どもたちは優秀なのにそれを知らされてもいないし
気づいてもいないのがもったいないです。