司法面接入門 藤川洋子(京都ノートルダム女子大教授)

児童虐待防止等に関する法律は
何度か改正されている。
主眼は虐待の予防、早期発見の強調にあるが
虐待が起きた、あるいは疑われたあとのシステムは
どうなっているのだろうか

アメリカでは児童保護機関の活動は
加害者の処罰や、親権喪失、あるいは
親子の再統合までを視野に入れて
きわめてダイナミックである

虐待が疑われた場合の司法面接では
子どもの受け答えをマジックミラー越しに
保護機関の職員、医療スタッフ、警察官、検察官らが
同時に聞く
子どもに何度も説明させないで済むよう
必要な事実を関係機関がいっぺんに把握する仕組みである

面接者は根気強く聞き子どもが示した言葉だけを
手がかりに事実を明らかにしていく
『はい』『いいえ』で答える質問は極力避ける
誘導されて子どもが嘘をついてしまうことがあるからだ

「辛かったのね」「あなたを信じるわ」も
実は嘘を誘導しやすい

・・・・・ありがちな対応がいかに情緒的に流れているのか
目からうろこです。・・・・・・・

<ススキが陽に輝いてきれいです>