060812 AEDのこどもへの指導

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8月4日の「ボランティア探検隊」(詳しくはこちら)を終えて、いろいろ考えたことがあったので、書いてみたい。

AED(自動体外式除細動器)が公立小・中学校へ普及しつつある。
しかし、どれだけの児童・生徒達が使用できるだろうか?一般的には児童・生徒には触らせないというスタンスだろう。
しかし、それではせっかくの機会が台無しになってしまう。
私は、もっと児童・生徒達へAEDの存在を教えるべきだし、使用法も指導していいと思う。

その意義は3つあると思う。
1つは命の大切さを学ぶことができる。
2つはこどもの頃から応急手当に触れさせることで、効果的に覚えることができる。
3つは社会から必要とされるという自信になる。

命の大切さについては、命の危機に瀕したときに応急手当を行うことで、救うことができる。
また、死というものは誰にとっても側にあるもので、だからこそ、生きていることが貴重なんだと、救うことが大切なんだと伝えることができる。

効果的に覚えることができるというのは、小学生に応急手当を教えて感じたことだが、たった20分程度でそれぞれの学年にあった応急手当をすることができた。
1・2年生は危険な状態をほっとかないで大人に教えること、AEDとは何か理解できる。
3・4年生は正確に119番通報できること、急いでAEDをとってくること、必要ならば正しくAEDを使用できる。
5・6年生は心肺蘇生法を正確にできる。意識の確認、呼吸の確認、循環のサインの確認まで確認でき、それに合った対処をできるようになる。
そこまでを、きちんと30名の児童に教えるのに20分で充分なのだ。
これは、こどもだから飲み込みが早いのだろう。これを機会あるごとに続けると、いざというとき確実に応急手当ができる。
逃げるだけの非難訓練はもう終わりにして、友達の命は自分たちで守るように指導すれば良いと思う。各学年にあった指導をするのに、50分あれば充分だ。

社会から必要とされるという自信になる点については、中学1年生に応急手当を教えたときに感じたことだ。生徒達は、2日間計100分の講義で応急手当を学んだのだが、その際、これで自分たちも人の命を救うことができるという自信になった、私たちでも社会の役に立てるんだ、人の命を救うことの大切さがわかった、などと意見を伝えてくれた。
いままで、社会から教えられるばかりで、一人前と見られていなかったからこそ役に立てるという思いはすごい自信になったんだと思う。
応急手当はきっかけでしかないが、これを通して、ボランティアへと目覚めてほしいし、社会を意識した行動をとってもらいたい。

以上のようなことは、早くから教えるとより効果的なんだろう。
早くから教えることは、それなりに難しいと思うが、効果は想像以上に大きいと思う。まず、AEDが導入された学校から取り組んでほしい。その効果が伝わると、多くの学校でAED導入のきっかけとなるし、より応急手当教育が普及すると思う。