ランチタイム。
フィリピン出身のVくんの今日のお弁当はフィリピン料理。
ぶつ切りのお魚に「これ何?」と聞くと「isda(タガログ語で魚)」見て分かるよ!
もう一つは、シニガンという酸っぱいスープでした。おいしそう!
日本のお弁当と違う茶色いお弁当。色んなお弁当があって、それで(が)良いんだよ。

外国にルーツを持つ子どもたちは、自分のお弁当が周りと違う事を結構気にします。
隠してこっそり食べる、という話も聞いたことがあります。
「どうして、○○ちゃんみたいなお弁当じゃないの」と親を責め、親も悩んだりします。

地域の日本語教室などでは、日本のカワイイお弁当教室をやったりしています。
とっても好評だそうです。楽しい教室、いいですね。

ただ、フィリピンスタイルのお弁当、中国スタイルのお弁当があったっていいじゃない
か、とも思います。お弁当教室もいいけれど、どんなお弁当でも冷やかされないような
教室、学校、社会づくりができないものか、とも思います。

Vくんは、まだ日本の学校に行っていないので、多分日本のお弁当は知りませんが、
堂々と日本の学校に自分のお弁当を持っていけるような社会にしたいものです。

「それ何?キモい」ではなく、「それ何?へー。ちょっと味見させてよ。」となりますように。
遅い七夕の私の願いでもあります。いや、願っているだけではダメですね。
今日、講演があるので早速この話をしよう。小さなところからでも、うごかないと。

(田中)