人権週間映画会その2

もう1本の映画は「グリーンブック」でした。

この映画は実話をもとにして
第91回アカデミー作品賞を受賞しました。

1960年代のアメリカ南部を舞台に
黒人天才ピアニストと雇われた白人の運転手兼用心棒が
「グリーンブック」という黒人専用旅行ガイドブックを
手にしながら旅をしていきます。

この時代のアメリカ南部は人種差別が
ひどい時代だったようです。

リンカーン大統領が奴隷解放宣言をしてから
100年も経つのにアメリカ南部では旧態依然の
人種差別が行われていたようです。

天才ピアニストとしては有名で、富裕層の白人や
ホテルから招かれて演奏しに行くのに
その会場で白人が利用しているレストランや
トイレは一切使えない。
泊まるホテルも決められている。

でもピアニストはそれを承知で演奏会の旅を続ける。
しかも「グリーンブック」という黒人専用のホテルや
レストランが掲載されている旅の本を見ながら。

実話をもとにというのだから、この年代では本当に
ひどい扱いをされてきたのでしょうね。

この二人が行く先々でいろんなことが起こり
言い争いや対立したりしながらも
なんとか8週間かかる演奏会を無事終えるまでの
心の変化を見事に表現していました。

今の時代も人種だけではなく
いろんな差別はなくなっていません。

差別はいけないと頭ではわかっていながらも
どこかでどういう形かわからないけどしてしまっている
時があるのではないでしょうか。

人種や性別、貧困、いじめ等々生きづらい社会から
少しでも生きやすい社会になるにはどうしたらいいのかを
自分なりに考えてみたいと思います。