■都内のニュースポットのバリアフリー

ユニ育ライター こがにです♪

ガソリンの価格が高騰したこともあり、
今月に入ってからの我が家の週末は、もっぱら都内でのショッピングばかり。
ゴールデンウィークも、近場で楽しむ毎日でした。

「なーんだ、近場かぁ」と侮るなかれ。
4月にオープンした赤坂サカスに始まり、東京ミッドタウン、
アーバンドッグ・ららぽーと豊洲などなど。
三井不動産が開発したニュースポットは、バリアフリー面は完璧である上に
車椅子用のトイレには、オムツ交換のためのユニバーサルシートも完備。
車椅子用駐車場の台数も多いし、エレベーターとのアクセスもいいので
ユニ育ちゃんと買い物していても、ほとんど困ることがないんです♪
「三井不動産の人たちは、ずいぶんユニバーサル社会について研究しているな」と
この春は、家族で感心していました。
(※我が家は特に三井不動産の関係者ではありません。素直にスゴイと思いました)

画像にあるのが赤坂サカス駐車場そばにある
「車椅子用多目的トイレ」です。
オストメイトの設備の横に、ユニバーサルシートがあるのがわかるでしょうか?
車椅子+介助者が一緒に入っても、まだまだゆとりのある多目的トイレの大きさ。
やはり、これぐらい広いと私も安心してオムツ交換ができます。

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じゃあ、最近新しく都内に誕生したニュースポットが
すべてユニバーサルデザインとして完璧なもの???
・・かというと、まだまだそうではありません。

例えば、昨年10月に誕生したのが、東京駅構内にある「グランスタ」。
「銀の鈴」があった待ち合わせスポットの周辺に
お弁当や雑貨などを販売する47のショップが集まった、エキナカゾーンです。
乗客だけでも1日38万人が利用すると言われる東京駅のエキナカスポットなのに、
実は、このグランスタの中には車椅子用トイレが見当たりません。
東京駅の中には、確かに車椅子用トイレなどもありますが
何しろ、広い上に人の往来がひっきりなしにあるのが東京駅。
まだまだエレベーターの数も少ないので、移動するだけでも大変だというのに!
やっとの思いでニュースポットに訪れて、買い物を楽しんだとしても。
いざトイレに行こうとすると、車椅子ユーザーはそこから遠く離れたトイレまで
ガマンをしながら移動しなくてはいければならない・・・というのが現実です。

また、有楽町に新しくできた「イトシア」の中にあるのが、有楽町マルイ。
このマルイの良いところは、エレベーターを2箇所にわけたところ。
3機あるエレベーターの箇所は、通常のエレベーターとして。
1機のみのエレベーターの箇所は、「車椅子・ベビーカー専用」として
稼動させています。
この2箇所にわけたエレベーター、アイデアはとにかく素晴らしい!
車椅子ユーザーの人たちも、気兼ねなくエレベーターに乗れるまではいいのですが
残念ながら、車椅子・ベビーカー専用のエレベーターのある場所が
パッとみただけでは、どこにあるのか全くわからないのが悔しい〜。。。。
しかたなく、3機あるエレベーターに乗り込んでいるベビーカーの家族連れをみるたびに
「これじゃ、意味ないじゃん」と、私なんかは一人でツッコミを入れています。

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図面の上では段差がないバリアフリーということもあり、設計した人たちの立場からは
車椅子ユーザーにも、十分配慮しているように見えるのかもしれません。
けれども実際の現場は、常に図面で描いた通りに、人が動いているわけではありません。

まず、使う人のいる現場を見てほしい。
そして、動線を考えてほしい。

都内のニュースポットをユニ育ちゃんと見てまわるたびに、
開発に携わった会社によって、その利便性が大きく異なることを
ここ最近、改めて感じています。

★お読みいただき、ありがとうございました