ニックネーム:  パスワード:
| MyBlogトップ | Blogポータル | ブログガイド | よくある質問 | サポート |
ふれあい塾あびこレポ-ト
記事一覧イベント一覧
[ 総Blog数:1140件 ] [ このMyBlogをブックマークする ] [ RSS0.91  RSS1.0  RSS2.0 ][ ATOM ]
前のページ   |   次のページ
2021/04/05のBlog
嫌中・嫌韓の起源-日本人のアジア観は19世紀に変わった-
東京大学大学院人文社会系研究科教授 
小島 毅氏

かつての友好ブームが一転、近年は 「中国は嫌い」「韓国は嫌い」と公言する人が増えています。かつて文明を伝えてくれた中国・韓国に対して、日本人はいつからこうした心性を持つようになってしまったのでしょうか。
小島毅先生は、「中国や韓国にかかわる日本人の見かたは、きのうや今日起きたことでは無くて、19世紀に変わった」と話されました。そしてなぜ変わったかとして、本居宣長の『古事記伝』・杉田玄白の『蘭学事始』・藤田東湖の『弘道館記述義』、『征韓論』や『脱亜論』など19世紀の歴史書や学術書を例に、日本人の意識の変化を解説くださいました。

「最近の授業は画面に向かって呟くのみで、笑い声が聞こえないのは話し手にとってとてもつらいことです。きょうは対面なので、楽しみにやってきました。」とされた、小島毅先生。きょうは雨と風が強い日だったのですが、61名のお客さまにも楽しんでいただけた講座となりました。 (秋田桂子)
2021/03/27のBlog
わが作家人生を語る
「僕って何」で芥川賞受賞 作家 
三田誠広氏

高校生の時に書いた小説『Mの世界』で文芸誌の学生小説コンクールで佳作入選し、文壇にデビューされた三田誠広さん。

早稲田大学第一文学部卒業後の1977年、『僕って何』で芥川賞を受賞されました。
その後、団塊世代の家族のあり方、宗教、歴史、自然科学などの作品・著作でも活躍しておられる講師に、これまでの作家としての歩みについて講演して頂きます。

 芥川賞受賞作『僕って何』は、早稲田大学在学当時に経験した学生運動をモチーフにした作品で、学生運動への批判的な視点や、恋愛小説風の軽やかな筆致などが評価されました。その後は「団塊世代の旗手」として、ニューファミリー世代、団塊世代の家族の在り方を描いた作品を発表され、最近は団塊世代の老後の生き方を提言する作品や、キリスト教、仏教への造詣を織り込んだ宗教小説、歴史小説、さらには自然科学分野の解説書なども執筆しておられます。 (秋田桂子)
2021/03/08のBlog

シリーズ「古典文学のヒロインたち」第六回
謡曲「井筒」の女― 紀有常女って誰?―
國學院大學講師・文学博士 堤 康夫先生

現代文学では「独創性」に主眼が置かれますが、謡曲では「出典や典拠」に主点が置かれます。室町時代に能楽を大成したとされる世阿弥の作品である謡曲「井筒」は、従来『伊勢物語』第23段を本説にすると言われてきました。
本当にそうでしょうか?、というのが今日のテーマです。雨足の強い中 大勢のお客様にお出でいただき、人気の堤康夫先生の講座を開催しました。
先生は謡曲「井筒」の中から
1.女を紀有常の息女としていること
2.「昔、男ありけり」ではなく「男むかしありけり」としていること
3.歌詞に「ひとり行くらん」とあること
4.筒井筒の「生ひにけらしな」は有常の娘の古い名前であること
5.「あだなりと名にこそ」と詠んだ伊勢物語17段の女性は23段の女性であり、紀有常の息女であること 。
この5つの疑問点が伊勢物語の23段の内容と合致しているか、謡曲「井筒」の出典の謎解きを楽しく解説くださいました。(秋田桂子)
2021/03/02のBlog

「したたかな植物たち」 あの手この手のマル秘大作戦
植物生態学者 多田多恵子さん

「美しき小さな雑草の花図鑑」の著者で、文筆・電波・撮影・講義・講座で引っ張りだこの多田多恵子さんにお話いただきました。気温19度の暖気に恵まれ、大勢のお客様にご参加いただきました。

「植物」はその場から動かず 動けず、その生き方は受け身に見えます。ところが奈良公園にはシカが多いにもかかわらず、アセビ(馬酔木)が群生しています。アセビには防虫剤の成分でもある強い毒性があり、毒を持つことによってシカから身を守っています。
アカメガシワは葉っぱから蜜を出してアリを集め、カメムシやケムシが寄ってくるのを追い払っています。
花粉を運ばせるために、花の形を上向きや下向きに工夫している植物たち。
種子を芽生えさせるために、風や水の流れに乗せたり、蟻や鳥に運んでもらったり、100年以上も眠り続ける一部の植物たち。実は「植物」は自然を利用し、動物たちを操って、したたかに生き残りをはかる生命体であるーというお話でした。

『雑草という草は無い』とされたのは、昭和天皇でした。親しみやすく、観察をして面白いのも雑草です。小さなルーペを片手に、外に出てみませんか?―と結ばれて楽しい解説が終了しました。コロナ籠りから抜け出して、庭や野原に目を向けるきっかけになりましたでしょうか?(秋田桂子)
2021/02/15のBlog
中国の各地博物館に見る隠れた名品の数々(続)
元帝京大学教授 五十嵐 力氏

中国4000年の歴史は、数多くの文化の華・花を咲かせました。
今日は我孫子市在住で元帝京大学教授の五十嵐力氏にお願いをして、中国各地の博物館に所蔵されている文物を紹介する講座の続編を開催しました。

前回 五十嵐講師は井上靖著「敦煌」の序を紹介され、中国に関心を持った契機を披露されました。そして中国での仕事に携わるかたわら、個人的に回って来られた西夏博物館、青州博物館、重慶三峡博物館、徐州漢画像石芸術館、湖北省博物館、陝西歴史博物館、法門寺の所在地・見どころ・発見や発掘の経緯・代表的な収蔵品などを、豊富な写真と共に解説下さいました。

今回は躍動感溢れる南の文化を伝える雲南省博物館の文物、広東省の西漢南越王博物館の玉器、四川省の三星堆博物館の青銅のお面や金沙遺跡博物館の象牙、河南省の河南博物院の王朝文化の遺物や北京の中国国家博物館の文物などを楽しく解説下さいました。

震度4に揺れた夜が明けて、今度は1時間に60mmの豪雨に見舞われた我孫子市でしたが、40名近くのみなさまにご参加いただいてとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。
(秋田桂子)
前のページ   |   次のページ