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古材文化の会活動記録
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2019/04/16のBlog
[ 16:05 ] [ イベントや活動の様子 ]
古材市プロジェクトの活動記録

 2018年の秋、古材などの再利用で京都市から相談を受けた解体が三日後に迫った大きな町家(かつて白生地を主に商っていた大店)に入った折、会の“古材市チーム”が見つけた屏風6点(六曲一双と六曲二双)が1月25日、京都市美術館に引き取られた。
 その屏風は敷地の奥に建つ蔵の2階でホコリにまみれた杉の収納箱に収まっていて、2点(一双)は南画、傷みのひどい残り4点(二双)は日本画であり長い間蔵から出してもらえなかった様子。屏風が見つかったことを所有者に伝えてもらったところ「要らない」とのこと。価値も分からぬまま他の建具などと一緒に会で引き取った美術品だった。
 京都市に「屏風はどこかで引き取ってもらえないか」と写真を添えメールで連絡を入れると、市の担当から、「京都市美術館の学芸員が、名のある作者の作品かもしれないので見せてほしいとおっしゃっている」と返事があり、昨年11月15日、鑑定に来られた市美術館学芸員の後藤結美子さんから「真作です、市美術館で作品を管理させてほしい」と告げられた。
その後は美術館が所有者と連絡をとり寄贈の手続きを経て1月25日、会員が所有する北区原谷の倉庫から美術品運搬専用トラックに乗せられ旅立った。
 「市内には代々受け継がれた美術品をお持ちの方は多くいらっしゃるのですが、自ら申し出てくださったり、紹介でこられたりする方がほとんど。今回のように廃棄処分を依頼された中から救われたというのは初めて。私たちが知る前に大体は古物商が入られ、持っていかれる場合も多いので稀な事例です」とのこと。
 水墨風2点は南画家の白倉嘉入(しらくら・かにゅう)、別号二峰の作品。状態がよく現状のままでも展示できるそうだ。残りの日本画4点は春夏秋冬がテーマ。作者の都路華香(つじ・かこう)は幸野楳嶺(こうの・ばいれい)の弟子で竹内栖鳳らと並び、四天王と呼ばれ、京都絵専・京美工の校長として後進の指導にもあたった。都路華香の作品は美術館の展示に耐えられるまで修復するには相当費用と時間がかかるとか。こんなビッグな遭遇も古材市チームの醍醐味。みなさん、一緒に活動しませんか。 (平井 忠)

〔古材文化144 2019年3月1日発行より〕
2018/08/18のBlog
会員の田中貴子さんが、木津で営業されていたカフェ「AOTKE」。なんと京都駅近くにお引っ越し。1階はわずか8席ですが、AOTAKEのエッセンスがギュッとつまった素敵な場所です。京都駅近く、七条高倉角です。営業は、11:30-18:30でお休みは火・水。
メニューは、ダージリン、和紅茶などこだわりの紅茶。日本茶も煎茶、玉露、加賀棒茶など揃えています。パフェや週替わりの手作りケーキなどスイーツもあります。
店主の田中さんは古材や古い家具などを新たな使い方で蘇らせます。ガラス障子も再利用されていますが、前からそこにあったかのようになじんでいます。ガラス越しに見るお庭も素敵です。あえて塗り直さない壁にもなんともいえない味わいがあります。
ぜひ、お立ち寄りください。
2016/11/01のBlog
[ 16:28 ] [ 文マネ講座 ]
先日、滋賀県東近江市にある近江商人博物館へ行ってきました。秋季企画展 シリーズ近江商人群像として企画された「小泉重助展」を見てきました。享保元年(1716)に麻布商いの行商からスタートし、今年創業300年をむかえる企業の礎を築いた小泉重助家が所蔵する古文書や写真などが展示され、激動の時代を生き抜いた不屈の精神、近江商人の生き様をそこに見ることができました。
企画展では、1915(大正4)年に小泉重助商店を始めた3代目重助を中心に紹介されていました。欧米への視察でビジネスを学び、「特殊特徴品主義」を基本とし、独自性の高い商品を扱いました。1941(昭和16)年には株式会社となりますが、その背景には個人商店では莫大な税金を徴収されるためという理由もありました。廃業の危機を乗り越えたのには、息子の伊助を含む若手たちの成長がありました。1945(昭和20)年には戦後の焼け野原で再出発をはかり、暮らしに必要な電熱器を扱いました。それが、照明器具事業へとつながっていきます。…とこれだけでもなんと壮大なドラマでしょうか。

さてさて、東近江市五個荘には小泉重助本宅が往事の面影を残し、継承されています。2015年に国登録有形文化財になったこの邸宅は、京都市文化財マネージャーの修了課題として取り組まれました。友人から相談を受けていた受講者の1人が、修了課題のテーマとして班の仲間とともに発表会にのぞみました。その時はまだ十分な調査、評価ができず、引き続き、上級講座でも研究を続けられました。「あきらめない第三者」として、所有者に寄り添い、また仲間とともに調査をし、専門家の協力を得て登録文化財への申請へと至りました。文マネ講座の修了課題として取り組んだのが2011年、それから4年を経てのことでした。
建物はただ建築物としてそこにあるだけでなく、歴史や文化など時間を超えて表現する伝承者でもあることがわかります。その価値に着目し、調査し、評価する「マネージャー」の存在が今後もっと広がっていくことを目標に第9期にむけて事務局でも準備が始まっています。

小泉重助展は11/27日まで近江商人博物館で開催中です。詳しくは下記ホームページを参照ください。近江商人博物館<http://omishounin.boy.jp/event1/>
歴史あるたてものを愛し、その保存・活用にかかわる意思をお持ちの方々へ
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第9期 京都市文化財マネージャー育成講座(建造物)
受 講 者 募 集
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歴史的建造物の調査や保存・活用とそれを生かしたまちづくりについて、
講義と演習、修了課題で実践的に学びます。
修了者は、京都市文化財マネージャー等へ登録できます。
【期 間】平成29年1月14日(土)~7月22日(土)
【会 場】公益財団法人 京都市景観・まちづくりセンター
 ワークショップルーム(京都市下京区河原町通五条下る東側)
【講座の内容】14日間、延べ66時間(※)
※上記の他に演習レポート、修了課題報告書の作成を班ごとに行います。
【受講資格】歴史的建造物の調査や保存・活用やまちづくりに
かかわる意思をお持ちの方。居住地や勤務地は問いません。
【受講料】30,000円
【募集人数】36名 ※先着順で締切ります
【応募締切】12月8日(木)
【申込・問合】必要事項を記入のうえ(※)、FAXで下記まで送付ください。
京都市文化財マネージャー育成実行委員会
事務局(認定NPO法人 古材文化の会)
〒605-0981 京都市東山区本町17丁目354番地
Tel : 075-532-2103 Fax: 075-551-9811
※PDF参照ください。

主催:京都市文化財マネージャー育成実行委員会
(京都市、公益財団法人 京都市景観・まちづくりセンター、認定NPO法人 古材文化の会)
2016/02/09のBlog
[ 17:46 ] [ スタッフのひとりごと ]
ある日、家の門柱にぽつんと乗っていた種らしきもの。1cmくらいで楕円形でオウトツがあります。「何かの種だろう。鳥が食べたのかな」とまでは、推測したのだけれど、はて、何の種?
早速、インターネットで検索してみると、同じようなことを不思議がる人はいるもので、判明しました。「栴檀」の実でした。白い種のようなものは「核果」といって、とても堅いもので、この中に種があります。栴檀の実を食べるのはヒヨドリやムクドリだそうで、実を食べて糞に混じって核果が運ばれる訳です。このように動物によって種が運ばれることを「被食散布」というそうです。
自然界の仕組みは本当にミラクルですね。だけど、現代においては、アスファルトの上に散布されることも多いでしょうし、実際に芽を出して育つ確立はいかほどなのでしょうか。ちなみに、「栴檀は双葉より芳わし」の栴檀は白檀のことだそうです。古名は「アウチ」(「オウチ」とも)といい、いつ頃から栴檀と呼ばれるようになったのかは定かでは無いですが、果実がたくさんつくことから「千珠(せんだま)」、黄色に輝く枝一面の実を「千団子」に例えたなどの説があるそうです。
栴檀は獄門になった罪人のさらし首をかける樹として利用された歴史があり、墓などに植えられ、縁起が悪いと庭木とされることもあるみたいですが、元々は邪気を払う霊木として扱われていたそうです。ひとつ謎に思うのが、30年以上も同じ所に住んでいてなぜ今栴檀の核果を見つけたのか…。考察は続きそうです。※ちなみに2枚目の写真は事務局長が鴨川で採ってきてくれました。ありがとうございます!(よ)
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