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事務局日誌(NPO法人 古材文化の会)
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2016/11/01のBlog
[ 16:28 ] [ 文マネ講座 ]
先日、滋賀県東近江市にある近江商人博物館へ行ってきました。秋季企画展 シリーズ近江商人群像として企画された「小泉重助展」を見てきました。享保元年(1716)に麻布商いの行商からスタートし、今年創業300年をむかえる企業の礎を築いた小泉重助家が所蔵する古文書や写真などが展示され、激動の時代を生き抜いた不屈の精神、近江商人の生き様をそこに見ることができました。
企画展では、1915(大正4)年に小泉重助商店を始めた3代目重助を中心に紹介されていました。欧米への視察でビジネスを学び、「特殊特徴品主義」を基本とし、独自性の高い商品を扱いました。1941(昭和16)年には株式会社となりますが、その背景には個人商店では莫大な税金を徴収されるためという理由もありました。廃業の危機を乗り越えたのには、息子の伊助を含む若手たちの成長がありました。1945(昭和20)年には戦後の焼け野原で再出発をはかり、暮らしに必要な電熱器を扱いました。それが、照明器具事業へとつながっていきます。…とこれだけでもなんと壮大なドラマでしょうか。

さてさて、東近江市五個荘には小泉重助本宅が往事の面影を残し、継承されています。2015年に国登録有形文化財になったこの邸宅は、京都市文化財マネージャーの修了課題として取り組まれました。友人から相談を受けていた受講者の1人が、修了課題のテーマとして班の仲間とともに発表会にのぞみました。その時はまだ十分な調査、評価ができず、引き続き、上級講座でも研究を続けられました。「あきらめない第三者」として、所有者に寄り添い、また仲間とともに調査をし、専門家の協力を得て登録文化財への申請へと至りました。文マネ講座の修了課題として取り組んだのが2011年、それから4年を経てのことでした。
建物はただ建築物としてそこにあるだけでなく、歴史や文化など時間を超えて表現する伝承者でもあることがわかります。その価値に着目し、調査し、評価する「マネージャー」の存在が今後もっと広がっていくことを目標に第9期にむけて事務局でも準備が始まっています。

小泉重助展は11/27日まで近江商人博物館で開催中です。詳しくは下記ホームページを参照ください。近江商人博物館<http://omishounin.boy.jp/event1/>
歴史あるたてものを愛し、その保存・活用にかかわる意思をお持ちの方々へ
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第9期 京都市文化財マネージャー育成講座(建造物)
受 講 者 募 集
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歴史的建造物の調査や保存・活用とそれを生かしたまちづくりについて、
講義と演習、修了課題で実践的に学びます。
修了者は、京都市文化財マネージャー等へ登録できます。
【期 間】平成29年1月14日(土)~7月22日(土)
【会 場】公益財団法人 京都市景観・まちづくりセンター
 ワークショップルーム(京都市下京区河原町通五条下る東側)
【講座の内容】14日間、延べ66時間(※)
※上記の他に演習レポート、修了課題報告書の作成を班ごとに行います。
【受講資格】歴史的建造物の調査や保存・活用やまちづくりに
かかわる意思をお持ちの方。居住地や勤務地は問いません。
【受講料】30,000円
【募集人数】36名 ※先着順で締切ります
【応募締切】12月8日(木)
【申込・問合】必要事項を記入のうえ(※)、FAXで下記まで送付ください。
京都市文化財マネージャー育成実行委員会
事務局(認定NPO法人 古材文化の会)
〒605-0981 京都市東山区本町17丁目354番地
Tel : 075-532-2103 Fax: 075-551-9811
※PDF参照ください。

主催:京都市文化財マネージャー育成実行委員会
(京都市、公益財団法人 京都市景観・まちづくりセンター、認定NPO法人 古材文化の会)
2016/02/09のBlog
[ 17:46 ] [ スタッフのひとりごと ]
ある日、家の門柱にぽつんと乗っていた種らしきもの。1cmくらいで楕円形でオウトツがあります。「何かの種だろう。鳥が食べたのかな」とまでは、推測したのだけれど、はて、何の種?
早速、インターネットで検索してみると、同じようなことを不思議がる人はいるもので、判明しました。「栴檀」の実でした。白い種のようなものは「核果」といって、とても堅いもので、この中に種があります。栴檀の実を食べるのはヒヨドリやムクドリだそうで、実を食べて糞に混じって核果が運ばれる訳です。このように動物によって種が運ばれることを「被食散布」というそうです。
自然界の仕組みは本当にミラクルですね。だけど、現代においては、アスファルトの上に散布されることも多いでしょうし、実際に芽を出して育つ確立はいかほどなのでしょうか。ちなみに、「栴檀は双葉より芳わし」の栴檀は白檀のことだそうです。古名は「アウチ」(「オウチ」とも)といい、いつ頃から栴檀と呼ばれるようになったのかは定かでは無いですが、果実がたくさんつくことから「千珠(せんだま)」、黄色に輝く枝一面の実を「千団子」に例えたなどの説があるそうです。
栴檀は獄門になった罪人のさらし首をかける樹として利用された歴史があり、墓などに植えられ、縁起が悪いと庭木とされることもあるみたいですが、元々は邪気を払う霊木として扱われていたそうです。ひとつ謎に思うのが、30年以上も同じ所に住んでいてなぜ今栴檀の核果を見つけたのか…。考察は続きそうです。※ちなみに2枚目の写真は事務局長が鴨川で採ってきてくれました。ありがとうございます!(よ)
2016/01/22のBlog
[ 12:28 ] [ スタッフのひとりごと ]
最近、フェイスブックページで活動報告をするようになって、ブログは開店休業になっていました。(フェイスブックページも見てくださいね)

「人生の約束」という映画を見てきました。自分だけが正しいと信じていた竹野内豊が演じるIT企業のCEOが、一緒に起業した友と袖を分かち、その友の死によって、変わっていく様が軸になっています。舞台は、富山県新湊地区、富山湾越しに見える立山連峰がすばらしく良い風景です。暮らし、老いや死、ふるさとや祭りといったものが物語を紡いでいきます。
監督は、TVドラマ「池中玄大80キロ」の石橋冠。今回の映画でも西田敏之が演じる玄さんには泣かされました。体調が悪く床にふせる玄さんを女将さんが支えます。祭りの主役「曳山」が「イヤサーイヤサー」のかけ声とともに町を駆けていく様子を二人で見るシーン、たまりません。女将さん役は、室井滋。いい役者が映画を支えています。

玄さんは、曳山をひくことを「つながる」と表現していました。縦と横の軸。過去と未来と現在。家族や友達、ふるさと、そして亡くなった人…つながることで今を生きられる。人生というものは、そういうものだったのではないかと思います。曳山があることで、つながる…という物語は、古材文化的にいうならばまさに「文化は形に宿る」。大切なものや自分はここに確かにあるのだけれど、あいまいではかないがゆえにそれをつなぎとめる「祭り」や、暮らしを包む「家」などの「形」が必要なのかなぁとぼんやりと思いました。今、何を大事に思い、つないでいくのか、立ち止まってもいいからじっくり考えたい、そんな気持ちになりました。(よ)
[ 11:13 ] [ 文マネ講座 ]
京都市文化財マネージャー育成講座が開講しました。前身の伝統建築保存・活用マネージャー養成講座が4期、文マネ講座が8期となりました。この12年通して講座では、資格を問わず、居住地を問わず、歴史ある建物の保存活用やまちづくりにかかわっている、かかわっていこうとする意思を持つことを受講資格としてきました。

京都を含む近畿圏で活躍される方が多いですが、新潟、東京、静岡、大分…各地で活躍される方々もおられます。また、修了者で組織するグループがあり、ネットワークが広がっています。修了者のグループKOMO(古材文化の会 伝統建築保存・活用マネージャー会)といい、事務局もメンバーに入れてもらっていますが、自主的自律的な組織です。
講座でもKOMOのメンバーが文マネ講座をサポートするチームを作って、受講者をサポートしています。メンバーも活マネ1期から文マネ7期までいろんな人が集まっています。
現在、古材文化の会の事務局は、講座を主催する京都市文化財マネージャー育成実行委員会の事務局も務めていますが、活マネからの経緯もあり、講座運営で得られる以上の“つながり”が生まれ、活動が積み重ねっています。

また、どんな半年間になるのか、毎年、楽しみです。(よ)
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